masumiノート

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2022年を目途に

2018年04月16日 | ガソリンスタンド3

4月13日ぜんせきより


廃業 後ろ髪引かれ・・・夫婦で燃料供給支え半世紀
SS過疎の現実

静岡県西部に位置する浜松市天竜区のSS過疎化の深刻な現実に関心が高まっている。
静岡石商が今年2月に浜松市などとSS過疎化対策について意見交換を行い、3月に開催された資源エネルギー庁次世代燃料供給インフラ研究会第二回会合でも浜松市の担当者が出席し、SS過疎化が進む実態を説明した。

現在、天竜区のうち春野地区では地場SSのマルハナ(出光系)が事業継承や地下タンク対応の問題から2022年を目途に廃業の意向を示し、同地区のSS過疎化が加速することが懸念されている。

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第二回インフラ研究会には浜松市の山下市民部長がSS過疎化について燃料供給体制の再構築に向けた支援を求める要望書を提示した。
要望書は龍山地区ですでにSSがなくなり、数年後には春野地区でも消失の状態になる恐れが高いこと、地元自治会連合会などがSS設置を検討したが、消防法対応などにより設備投資の負担が大きく事業化できずにいることなどが報告された。

SS過疎化が進む春野地区は最盛期にJAを含め7SSが運営されていたが、ここ数年で廃業が相次ぎ現在は2SSまでに減少した。

地元関係者は「2つのうちJASSは山上近くで規模も小さい。実際はマルハナさんが運営する1SSのみと言っても過言ではない」と危機感を示す。
同地区から浜松市街までは1時間以上かかるうえ、道路は狭くカーブが連続する。

マルハナの花島社長は「運転が危ないため高齢者は家族から地区内のみに運転を限定されるケースも多く、過疎化の影響は大きい」という。
今後についても「夫婦で休みなしに運営している。半世紀近くSSを営んできたが、70歳を迎え地下タンクも埋設50年になる4年後に廃業することを考えている」と明かす。

一方で、同SSの給油客はトラックや二輪車をはじめ多く地域の燃料供給拠点としての重要性はむしろ高まっている状態で
「うちが廃業すると14キロメートル北側にあるSSまで登るか、ほかの地区のSSを利用するしかない」と説明。

これまで大手業者が効率の悪さから敬遠する配達に力を入れ地域社会を支えてきたことから「灯油配達だけでなく、伐採地などの現場で使用する重機用の軽油などを供給するところはなくなる」という。

「新しいSSをつくっても人手の問題も含め、投資コストを踏まえると商売として成り立つかどうか。今後のことを考えると、場所の良い平地に簡易の給油システムでも構築できれば良いかもしれない」と心配している。




***以下masumi

同じようにJAと大協エネルギー(コスモ系)の2か所になった群馬県下仁田町はエネ庁の自治体支援の第一号となりましたが.....


>簡易の給油システム
灯油は奈良県川上村が全国初の油の自動販売機を実証事業で設置しています。






>廃業 後ろ髪引かれ・・・

SS過疎地ではない地域でも、地場業者は同じような思いで営業を続けているのではないでしょうか。
既に閉鎖に至った店にしてもそうだったと思います。


大手業者が効率の悪さから敬遠する配達に力を入れ

セルフ(安値)が支持される市場では、地場店は配達に活路を見出すしかなく必然的にそうなりました。
ゆえに都市部ではSS過疎地ではなくても、小口配達を行う地場フル店の閉鎖により灯油難民が発生しています。



「自分が店を閉めたら、では誰が(ポリ容器1つ2つの配達に)行ってくれるのだ?」

その思いで営業を続けていても、いつかは店を閉める日が来ます。

マルハナの花島社長のように
(後ろ髪を引かれながら)
廃業を見据えながら営業を続けている地場店主は多いと思います。


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