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ガソリン価格操作 監視強化へ 

2016年12月19日 | ガソリンスタンド3

ガソリン価格操作 監視強化へ 経産省、消費者に影響懸念






毎日新聞さん、ありがとうございます。
業界以外の人がここまで業界事情を把握して記事を書いて下さったことに感謝します。


***

補足
「地域」という部分もありますが、そうではないケースもあります。
大手の新設店が地場中小既存店から顧客を流出させるための「安値」です。

元売からの補助(事後調整)がなくてもセルフ等の安値に追随している特約店や販売店の場合は、正規での系列ルートではない業転玉を仕入れることでそれが可能となっていました。

しかし最近では安値に追随(対抗)するためではなく、粗利を確保するために他社買い(系列店でありながら業転玉を仕入れること)をするケースが増えています。

※そうしなければ店の営業を続ける事が出来ないからであり、SS過疎地や灯油難民等が顕在化した現在、他社買いで店を守るのも「背に腹は代えられない」事情ということです。

「ガソリンスタンドは儲かっている」という世間のイメージは、地場の零細店には全く当て嵌まりません。


追記
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20161218k0000m020068000c.html より

石油元売り大手5社が、市場の実勢より割高な価格で系列の給油所にガソリンを卸売りし、その後、競争の激しい一部の給油所には個別に値引きに応じて差を付ける形で価格を操作していた実態が、経済産業省の調査で明らかになった。競争の少ない地域の給油所などで割高なガソリンが販売される要因となっており、経産省はこうした不透明な取引の是正のために、監視を強化する方針だ。

 経産省が今秋、実施した調査に回答した石油元売り大手5社系列約680の給油所のうち、半数を超える51%の給油所がガソリンの納入後に値引きを受けていた。値引き額は1リットル当たり3円未満の給油所が31%▽3円以上5円未満が15%▽5円以上10円未満は4%▽10円以上は1%−−だった。一方、49%の給油所は値引きを受けられず、元売りの決めた卸価格を受け入れていた。

 ガソリン業界には、元売り大手が卸価格を決めて系列の給油所に納入し、その後、各給油所と交渉して値引きする「事後調整」と呼ばれる慣行がある。経産省によると、国内市場の縮小でガソリンが過剰になるなか、2014年後半ごろから元売りの卸価格の設定が割高になった。割高な価格は、競争の激しい地域を中心に値引きをするための原資になっている。

 経産省は、販売量が多く交渉力のある一部の給油所を除けば、元売り会社の主導で値引き額が給油所ごとに決められ、小売価格を通じて消費者にも影響が及ぶことを問題視している。

 このため同省は20日開く有識者会議で、今回の調査結果を公表。卸価格に対する国の監視を強めたり、元売りが給油所に卸価格を通知する際に、その内訳や理由をきちんと説明するよう求めたりするなどの対策を議論する。また、適正な価格を決めるための「国内需給を適切に反映した指標」(経産省)の構築も課題となる。【岡大介】


*****

このニュースに対して「何を今更」という声も多く、私も経産省の真意は何かと考えてしまうのですが・・・
でもまぁ、全国にはまだ安値店の価格を引き合いに出されて値引き交渉をされ困っているという販売店もあるようなので、そういう意味では助かると思います。

ところで、経産省が監視を強化して卸格差が是正された場合、市況(販売価格)は平準化されるのでしょうか?
もし平準化された場合、高値店を利用していた消費者には吉ですが、
「適正価格より安値、という消費者の声もあります。

それまで“高値店と比べて”10円程度安く買えていた消費者の“お得感”は無くなります。

卸格差が是正されずに高値店が全て淘汰されることになれば、それはそれで価格を比べることもが出来なくなって、どちらにしてもお得感は無くなるのかも知れません。



12月20日 追記

経産省、ガソリン価格監視強化よりも先に解決しないといけない問題が?
HN:scoovaさんのブログ(?)より





それと暫定税率も。


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