国税庁は21日、お酒の過度な安売りを防ぐルールをまとめた。利益が出ない赤字販売を続けた場合は、罰則として販売免許の取り消しもできるようにする。来年6月に施行する予定だ。

 ディスカウント店などの安売り攻勢に苦しむ、中小の酒販店を守るのがねらいだ。ただ、価格競争がゆるむことで、消費者の利益を損なう恐れがある。

 今年5月に成立した改正酒税法などで、財務相が「公正な取引の基準」を定めることになり、国税庁が基準を検討。21日に開かれた有識者らの国税審議会で了承された。