masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

窓を拭いてくれるところもありますので。

2014年03月07日 | ガソリンスタンドでの出来事

先ず、ご報告。
先日思い切って言ってみた○○デンキの○○さん、再来店下さいましたー\(^▽^)/

実は昨日、「窓を拭いて」と言われた発券店値付けカードの方に、「このカードは・・」とお断りしたら、「拭いてくれる店もある」と言われて、「そういう店もありますけど、給油拒否しているお店もあります」と応答して、

その話をこうちゃんにしましたら、
「そうやろ・・・、そのとき快諾してくれた人でも、次来るかどうか分からんで・・・」、と。
元々こうちゃんは「ナイよりマシ」という考えなので、masumiさんの暴走に頭を抱えておりました。


こうちゃんだけではないと思うけど、これだけ発券店値付けカードの比率が大きくなると それを失うことに恐れや抵抗を感じてしまうのは当然です。
masumiさんだってそうです。
“窮鼠猫を噛む”みたいなもんなんです。

発券店値付けカード、
それは、“今”「ナイよりマシ」なだけなんです。
そのカードの代行給油手数料では、地場の小規模3者店が店舗を維持していくことは殆ど不可能に近いのですから。
売り上げが全部発券店値付けカードだとしたら、それで得られる粗利(代行給油手数料)では、人件費などの経費を賄えません。
そんなものを「ナイよりマシ」で受け入れていても、終わりの日が少し延びるだけでしょう。

なのでmasumiさんはこうちゃんにこう言ってあげました。
「捨てる神あれば拾う神ありやから、大丈夫や」

こうちゃんは「なんのこっちゃ」と苦笑。


でもね、この状況は経験済み。
2003年の名古屋ビル爆破事件直後から「ガソリンは消防法適合携行缶」でなければ給油販売しないことにした時と同じです。
当時はオイル缶でも給油販売していて、危険だと分かっていてもお客さんに対して、“断る”という行為はかなり抵抗のあるものでした。
だからそれを実行するに当たっては、勇気も心労も必要でした。
現にどれだけ「他所の店は売ってくれるぞ」と怒鳴られ、「ほんならお前んとこは2度と来ん」と去って行かれたことか(^^;

それでもどうでしょう。
気が付けば周りはセルフばかりになって、「2度と来ん」と言って去って行った人が「又来た」(^^)

事故や事件が増える前にしていたから、「やっぱりアンタが言う事が正しかった」と言ってくれた人もいます。
こういうことは最初にしておかなきゃ格好悪い。
でも、もし店を畳んでいたら「だから潰れた」と言われるのだろうけど(苦笑)

最近はどこかのセルフが、“お客さんが自分で携行缶に給油するのを”黙認しているという噂も・・・(汗)
まぁ、別に構いませんけど。

*****


昨日は昔から当店を利用してくれている発券店値付けカードの方で、これまで吸殻処理をしていた方数人に「大変申し上げにくいのですが・・・」と、今後は給油のみにさせてもらう旨を申し上げました。

お1人は、「全ての店でそうなんですか?」と訊かれたので、「これまで通りのサービスを行う店もあります。なのでもしサービスが必要ということであればそういうお店をご利用下さい」と・・・・。


もう1人の方は、「全然問題ないよ。セルフに行ったら自分でしていることだ。(捨てる)場所はどこ?」、と快諾。

案内して、「これくらいのこと、させてもらうことくらいどうもないんですけどね・・・」と言うと、「赤のカードも一緒なの?」と訊かれ、色々と質問され、こちらの話に耳を傾けて下さいました。
(赤のカードとはENEOSカードのことです。その方は仕事では発券店値付けカード、プライベートはENEOSカードで利用して下さっています)

***お客さんとの会話の一部***
「今スタンドがどんどん減っていっている原因の一つなんです」
「でも、このカードを出しているのは元売でしょ?」
「そうです。元売は子会社でセルフなどを運営していますから、うちのような店が無くなっても困らないんです。カードを持っている消費者にはそちら(セルフ)を利用してもらえば良いという考えなんだと思います」
「・・・なるほど」

で、最後にもう一度(自分で吸い殻処理することについて)
「僕は全然構わないよ。うん、大丈夫」

有難かったです。

反対に、常にサービスが必要なお客様にはそれを常時提供しているお店をご利用して頂くしかありません。
窓を拭いてくれるところもありますので。


(溜息)
同じお客さんでもその時使われるカードによってサービスに違いがあるのも変な話なんですけどね~(汗)


10 コメント

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発券店値付カード (あわぢ)
2014-03-07 22:15:16
給油手数料は7円前後ですね。
自分のSSのガソリンマージンは現金客で5円程度ですから、ありがたいお客さまです。
社会的使命感を殊更言わなくても、感謝の気持ちで接客すればいいんじゃないですか。
たまにレスしてはマスミさんに異論を述べて申し訳ないのですが、、、
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あわぢさん (masumi)
2014-03-07 23:22:56
お久しぶりです。

最初にお断りしておきます。
当店の発券店値付けカードのお客さんの殆どに私は感謝の気持ちを持っています。

さて、マージン7円のハナシですが、金額で見れば当店でも現金のマージンとさほど変わりません。
一時期には現金マージンの方が低かったときもあります。
ですからその点で言えば当店にとっても重要な収入源です。
しかし、必要な粗利は、販売数量からすると「それではやれないレベル」となります。

あわぢさんのところは量販されているようですので、それでも構わないのかも知れませんが。

うーん。・・・どうも上手く伝えられていないようで申し訳ないのですが、
発券店値付けカードは、「マージンがいくら」という問題ではないのです。
何度か書いているのですが、
「仕組みが問題」だと。

考えてみて下さい。
皆があわぢさんのお店のように5円のマージンでやれるのなら、この発券店値付けカードも何ら問題にはなっていないはずですよ。

なぜ「給油拒否の構え」だとか「警戒」だとか業界紙で取り上げられるのですか?
なぜ東京都石商で発券店値付けカード問題委員会が発足するに至ったのでしょうか?
「困っている」という声が多いからに他ならないのではありませんか?

当店だって、そのカード客を無くすのは非常にリスキーなことです。

このブログを個人的感情の捌け口にしてチマチマしたことを書いてしまうのがマズイのだと思いますが、

自分で言うのも何ですが、「業界全体のために」と考えての行動だとご理解ください。
業界全体というより、当店と同じように販売数量の少ない地場3者店のためと言った方が良いですね。

全国で「困っている」同業者が居て、東京都では発券店値付けカード問題委員会も発足した。
私たち3者店も他人任せにするのではなく、自らが何らかの行動、意思表示をする必要があると考えた結果です。


>社会的使命感を殊更言わなくても、

それを理解して頂く事が、私たち零細が大手に対抗して生き延びる術だと考えています。


コメント、ありがとうございましたm(_ _)m






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Unknown (masumi)
2014-03-08 10:20:03
感謝の気持ちを持っているからこそ長い間葛藤を続けてきたのです。
感謝の気持ちがあるからこそ、申し訳ないという気持ちになるのです。

感謝の気持ちで、なんて、人に言われて持てる感情ではありません。

あわぢさんは御自身でも現場に出ておられるのですか?
客質の変化は感じておられますか?
その前にフルですか?セルフですか?
そして発券されている側ですか?

そのお店、立場、状況によって色々です。
許容範囲にも差が生じます。

先日お客さんに「発券したお店なら窓拭きなどのサービスをしてくれると思いますよ」と言ったら、「そこはセルフに改装した」とおっしゃいました。
そういうコト、トコ、多いです。


私がいつも思うのは、「自分はそれで良いかも知れないけど、他人(店)のことはどうでもいいのか?」なのです。

例えば、今回のあわぢさん、インタンクものの量販をされているあわぢさんは「5円でもありがたい」で良いでしょう。
でも、プロパンガスなどの兼業もない油外を売るにも人がない、そんな店頭給油しか主な収入源がない販売店のことを「思いやる」ということはできないのですか?

「業転取らないのは馬鹿だ」、という浮気組さんやPBの方にも言えることです。
ご自分達は業転を取ってそれで良いかも知れませんが、そうでない同業者のことはどうでもいいのか?と思うのです。

当店は、取ろうと思えば取れる。
(詳しくは書きませんが)
だけど全国で、取れない、または取らない販売店があると思うと、そんなことは出来ない。

「取らないのがバカ」という類の人たちは、そういう「思いやり」みたいなものが欠如していると思います。

自分だけ良ければ良いという考えで他人を批判するのではなく、
業界全体を良くしようというふうに、どうしてならないのかな、と思うのです。
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発券店値付けカードの給油拒否! (クボヒサノリ)
2014-03-19 18:27:49
いわゆる代行給油カードの給油拒否である。
今までは、枯れ木も山の賑わいで給油してきたが、仕入れ価格の上昇にともない、代行手数料が、5%にもならない。あまりにもマージンが低すぎ、人件費が捻出できず、今後給油拒否する予定。ましてや、窓拭き、吸い殻清掃など、人的なサービスができない粗利益のため。販売店は、元売りや発券店の奴隷ではないので。販売店も様々で、サービスをする店、しない店が、今後混在していく。私自身が、心のこもったサービスを儲けさせて頂くお客様に提供したいので。感謝を知らない当然のサービスかのように思っておられるお客様は、他のスタンドへ行って下さいって感じ。それで良しなんです。私ども販売店は、今後もプライドを持って商いをしていきます。
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発券店値付けカードの給油拒否! (クボヒサノリ)
2014-03-19 19:01:16
値付けは、給油店値付けでしょ。そもそも、発券店値付けカードは、上から目線の販売システムであります。我々三者販売店は、全く交渉の余地がないのです。文句言わず従えということ。嫌なら、給油拒否しなさいということ。
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発券店値付けカード給油拒否! (クボヒサノリ)
2014-03-19 19:39:07
我々三者販売店は、生き残りをかけて、日々死に物狂いで、顔で笑って心で泣いて営業しています。消費者の節約志向、低炭素社会に向けた国の低燃費車政策、高騰する石油製品
、地下タンクの消防法改正に伴う規制、計量法規制、揮発油品確法に伴う分析委託等、もはやガソリンスタンドを取り巻く環境は、八方塞がりの状況。我がスタンドを護るには、自分自身である。誰も守ってくれず。主体性をもって商いを!
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クボヒサノリさん (masumi)
2014-03-19 23:47:19
熱いコメントをありがとうございます。
最後は私が叱られているような気になりました(^ー^;

そうですよね。
この状況下ですもの。
同じ3者店同士、気持ちは分かります。

>顔で笑って心で泣いて

本当にその通りです。
そうして頑張っていたら、
笑えなくなって、本当に涙が勝手に出てくるようになりました。
ひとつここに書きましょう。
規制緩和後、灯油の配達先は巡回業者さんやホームセンターに流れました。
巡回業者で買いそびれた時だけ電話で注文が入りました。
従業員の男の子は配達から帰ってくる度に言いました。
階段を上って、或いは細い急な坂道で植木などに気をつけながらホースを引いたりポリを運んだりしても精算の時に必ず「高い」と文句を言われる、と。
「業転取りましょうよ」、と。
それから又数年後、大晦日の午後4時5時に電話で灯油配達依頼です。
車の給油も普段の灯油配達も無いお宅からの。
でもまだその時は、地域への供給責任とか使命感があったのでしょうね。
ポリ一つの配達依頼の電話に「ありがとうございます」と頭を下げて受話器を置いた途端、涙が流れました。
凄く惨めな気がしたのです。

>感謝を知らない当然のサービスかのように思っておられるお客様は、他のスタンドへ行って下さい

だからとても共感します。
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クボさん最高!!(笑) (サブテン)
2014-03-20 21:40:59
プライドを持って

顔で笑って心で泣いて(寅さんですね!)


熱い男はカッコいいですね!
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フルサービスの限界! (クボヒサノリ)
2014-04-09 09:57:41
これまで、フルサービスのSSは、ある程度柔軟に、お客様の必要とする人的なサービスをしてきましたが、最近特に悩むことが増えています。一つは、窓拭き。花粉、黄砂、PM.鳥の糞、また、大きな背の高いクルマ。
この季節特に嫌ですねぇ。従業員の士気も低下して当然です。
二つ目は、吸殻やゴミの受け取り。いろんなお客がいますが、中には吸殻入れを、三つも四つも渡して、清掃するのが当たり前になっている。ゴミも同様。感謝するどころか、お礼も言われないこの情けない現実。
皆様、どのフルサービスのSSでも同様です。感謝の気持ちがないサービスなんてやめませんか?
何をお客様から言われようと、感謝されない無料のサービスは。
三つ目は、消防法により、ガソリンを専用缶に入れることが、セルフでは禁止されているため、フルサービスSSに給油に来るので、少量の給油だけである。自動車の燃料は、セルフで、面倒な容器への給油は、フルとは、情けない。哀れなフルサービスSSよ。
国のまちがった政策が、根底にある。
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クボヒサノリさん (masumi)
2014-04-09 13:58:33
過去、この業界が価格競争ではない競争を繰り広げていた時代に、それらのサービスが「当たり前」だと消費者に刷り込んだのは、まぎれもなくガソリンスタンドの側です。
ネットサーフィンしていると、いまだに、「フルは高い値段を取っているんだからサービスして当たり前」といった消費者の意見も多いです。

それを目にしたときは腹立たしく、又情けなく哀しい思いがしましたが、
でも消費者の立場で考えれば、致し方ない部分もあるでしょうね・・・(業界の歪みなんてご存じないですから)

でも確かに時代は変わったのです。

クボさんの書かれたようなことを回避するためにセルフに改装したところもあるようです。

それをしないで昔ながらの形態で営業している3者店は必然的に損な役回りになります。

それが嫌ならサービスを止めれば良いのです。
又は、知って頂く。

私はその両方を実践中です。

ps
そういえばネットサーフィンしてて驚いたことがあるのであとで記事にしますね。(サービスすることで起きるリスク)
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