masumiノート

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仕入れ価格が複雑で、理解するのが困難なのです。

2015年07月06日 | ガソリンスタンド2

7月4日 燃料油脂新聞

系列・スポット仕切りまたも広がる  仕切り建値化、かい離埋める対応常態化
市場連動型から距離を置くJXエネ、EMGは新仕切り方式提示へ  精販納得の信頼ある指標が見つからない

ガソリン需要減が続くなかで、競争とマージン改善を成り立たせる必要に迫られる販売業界。
すでに価格以外に 洗練された店舗、優れた集客ツール、販売プログラムなどが用意されているがー


・再び原油連動型へ

・仕切り調整3回目

市場連動から、よりコスト変動を反映した方式への移行を目指してはいるものの、決め手となる指標は見いだせていない。
指標としての信頼が揺らいだとはいえ、陸上スポット取引が消滅したわけではなく、商社や大手ディーラーは陸上スポット市況を材料に元売との値決め交渉に臨む。

JXエネルギーは、コスト変動を織り込んだ新たな先行指標を特約店に通知しているが、陸上スポットと乖離した差額を、先行指標の見直し」で解消する措置を講じてきた。
特約店のなかには、先行指標の建値化と受け止める向きもあったが、実際は市場連動から距離を置こうという経過措置と言えそうだ。

第一回目の見直しは、昨年11月末に実施され、この時は前5週に遡りガソリン3円、中間留分2.5円を引き下げた。
二回目は4月1日から全油種5円引き下げた。
三回目は6月25日以降の見直しで、ガソリン3円、灯軽油5.5円、A重油7.5円引き下げた。

6月単月分のガソリン、中間留分については、支店ごとにマーケット対応措置も講じられ、市場価格との格差解消を図った。

「これほど仕入れ価格が複雑で、理解するのが困難な状況は今まで経験したことがない」という特約店仕入れ担当者の言葉はそのまま、市場価格から離れられないJXエネルギーの試行錯誤であり、新たな指標づくりの困難さを物語っている。

・利幅改善へ見直し

EMGマーケティングも仕切り見直しを進めており、新方式は7日から適用する。
(※「何故出席しないのか」のコメント欄で教えて頂いた中澤省一郎のss経営メールマガジンNo89ですね)

従来の個店強化政策に則ってエクスプレスに取り組んだ代理店・特約店にすれば「販売政策の転換」との不安もよぎる。
これに対しEMGは「(インセンティブは縮小するが)個店強化方針は継続しており、見直しは微調整」としている。
仕切り方式の改定には、系列SS減少に歯止めをかけ、代理店・特約店主体のネットワークを維持するというテーマがある。

元売各社が共通して抱える大きなテーマは、信頼を失った市場連動仕切りから距離を置き適正マージンを確保することだが
「SSマージンが改善されなければ、元売各社のマージンもいずれ毀損する」という危機感がある。
そもそも陸上スポット(業転)の流通という問題もあるが、それとは別に販売業界も自らのマージン回復に向け、自系列の新仕切り方針を吟味し、新しい環境に前向きに取り組む必要がある。


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>「先行指標の見直し」で解消する措置を講じてきた。

以前にも書いたけど、掛売りの顧客には事後調整分を反映することは可能ですが、一般現金客や一般クレジットカード客の場合は完結しています。
試行錯誤中とはいえ、元売が行う事後調整は一般消費者に対しての背信行為なんじゃないでしょうか。

元売の施策に、一番被害を被っているのは消費者なのではないでしょうか。


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一体いつになったら販売業界が納得できる“指標”が見つかるのかな?
というか、単に“まだ決める気がない”だけのハナシなんじゃないのかな?

というのは、
今のやり方は、SS数2万店計画が進行中だと考えれば腑に落ちる。

元売さんのお眼鏡に適わない3者店の淘汰が終わったら、自分たちだけきちんとマージンが確保できる指標が発表されるんじゃないのかな・・・

・・・違いますか?




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