「15円格差でも安値に対抗せず採販路線を徹底している」という記事です。
安値を無視する理由を次のように語っておられます。
われわれのような地元の小規模店を潰すために仕掛けられているのだから、挑発に乗ってはいけない。
安売りに対抗すれば仕入れ面で不利なこちらが先に倒れるのは明らかだ。
生き残るためには適正価格での販売しかない。
商圏から地場業者が減れば、安売り業者を今以上に儲けさせてしまうことになる。
また
若者を中心に値段を気にする客は、最初から安売り店を選んでいる。
今残っている客はこちらの言い値に納得して来てくれているので、周りの市況はほとんど気にしていない。
とのことです。
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・・・「価格競争に追随せず、独自の適正価格で採算販売して既存客の為に生き残りを図る」
これはもちろん正論です。
ですが、私は少々引っ掛かりを感じてしまうのです。
>残っている客はこちらの言い値に納得して来てくれているので
・・・本当に、全ての方が、でしょうか?
中には、セルフが安いことは知っていても、フル間でも価格差があることを知らないお客さんもいるのではないでしょうか?
価格看板を出しているとしても、既存のお客さんっていうのは値段を気にしていないことが多いです。
それは「高くても、ココが良い」と言うよりは、漠然と「そんなに値段は変わらないだろう」と思っているだけじゃないのかな、と思うのです。
というのは、暫定税率騒動後のガソリン高騰騒動のとき、連日マスコミによって報道されるガソリンの単価に敏感になったお客様から、ある日値段の話題が出ました。
私は、その方が当店の単価を“知った”上で利用してくれていると思っていたので、会話の最後に何気なく、「うちは○○市で一番高い店ですから^^」と口にしました。
そうしたら「えっ!?」と一瞬固まってしまわれたのです。
「どこでも同じじゃないの?同じだと思っていたけど・・・」
(しまった!)と思い、「高いと言っても1円2円ですけど^^;」、と続けましたが、その後その方が給油に来られることはありませんでした。
こうちゃんには「アホか!一番高い店なんて自慢になるか」、と叱られましたけど・・・・
自惚れかも知れませんがその方との関係も良かっただけに凹みました。
もちろん中には「いくらになってもココに来るよ。アンタのとこで入れるから」とおっしゃって下さる方が何名かいます。
(でも皆さん高齢なので免許証を返納される方等がチラホラらと・・・(汗))
でも、殆んどの方は恐らく(無意識としても)「セルフは安いフルは高い(=どこのフルも同じ)」と思っているか、或いは掛けの方なら惰性や義理でというようなこともあるかも知れません。
こんなこと書いてるのを見つかったら「アホな事言うな!」って叱られそうだけど(汗)
でも、そうなんです。
先日書いたように市内にはセルフより安いフルがある・・・
うちは高値でしか売ることが出来ないケド、やっぱりそれはおかしいと思うんですよね。
これから需要が減ることは確実なのに、仕切り格差も埋まらないとすると、益々店頭の売価にも差が付くってことですよね。
生き残るために適正価格で販売しようとすると・・・
その適正価格って・・・・「こっち側にとっての」であって、「お客さんにとっての」、ではない・・・。
それに「高値に納得して」くれている今のお客さんも、どこまでの差なら容認してくれるのか・・・(‘‘;;;
で、やっぱりここで言いたいことは、
電気やガスと同じエネルギーである燃料
ライフラインである燃料
そんな商品であるガソリンや灯油に、同じ地域でありながら(税金を省けば商品自体80円ほどのものなのに)販売店によって10円以上もの価格差があるというのは絶対におかしな事なんです。
この業界の歪んだ仕組みが公になって困るのは元売です。
そして、それを何年も放置してきた行政の責任も問われる事になるのではないでしょうか。
だから、
間に合うかな? と、心配してあげているのです。
※昨日の「なかのひと」
ということで、
どうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
・・・だってね、ホントに、販売店が何を言っても元売さんの耳には届かないし、届いたとしても“のらりくらり”なんです。
だから、本当に宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
PS
特約店や広域業者への指導もお願いします。
ガソリン、軽油、灯油は私達の生活にとって、無くてはならないものです。
少しでも不足すれば、大パニックになることは、大震災でも証明されました。
燃料不足のニュースが流れるや、人々はこぞってガソリンスタンドに並び、喧嘩や交通事故も多発し、被災県はもとより隣県でも社会は異様な空気に包まれました。
当店でも朝から電話は鳴りっぱなし状態でした。
あるお客さまには泣きながらガソリンを入れて欲しいと懇願されました。
masumiさんも言われるように電気や水に並び、この石油燃料は人の命にも関わる最も大切なライフラインだと思います。
ですから、政府はこれを、住んでいる場所に関係なく、安定的にしかも適正価格で供給する義務があると思うんです。
だからこそ、石油製品には、他商品では考えられないような、高額な税金が掛けられているのではないでしょうか?
逆に、納税している人達、すなわち石油燃料を消費しているお客さまは、いつでもどこでも、安定的にしかも適正な価格で買うことが出来る、権利を持っているはずです。
このライフラインとも言える石油燃料の供給において、不平等であると言うことは、大げさなようですが、憲法第14条の「法の下の平等」に反することにも当たるのではないでしょうか?
あそこはルートが違うから、製油所から離れていて、輸送コストが高いから、ブランドが違う等々の理由で、私達の命を繋ぐ大切なライフラインの価格に差を付けて良いのでしょうか?
企業側のコストの違いの問題は分かります。
しかし、石油燃料はそういうたぐいの商品ではないと思うのです。
やる気になれば、全国の価格を統一させることは出来るはずです。
現に全国規模で販売されている商品で同一価格のものはいくらでもあります。
業界が正常化することはすべての人々にとって、必ず利益のあることだと思います。
一日も早い正常化を望みます。
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