masumiノート

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0か100かの選択肢しかないようにしたのは誰?

2017年11月14日 | ガソリンスタンド3

前記事のなかの「巨大化する元売へ懸念 商標使用 業転が“踏み絵”に」の一文、

>0か100かの選択肢しかない。

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2013年11月28日 の記事で、こう書きました。

「業転玉は必要悪」と言われます。
けれども私は業転玉は困った時の神様だったと思うのです。
不測の事態や非常事態、系列玉では間に合わない、そんな困った時の助け舟になる存在が業転玉だったのではないか、と。
それが・・・

業界では流通経路証明書の導入が進められています。
(そのことを歓迎する向きもあるようですが、)

それによって大切な“逃げ道”を封じられてしまうのではないだろうか・・・


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元売の立場としてー
困った時だけなら目を瞑っても、常態化した他社買い行為を何時までも放置しておくわけにもいかないでしょう。






この20年で忘れてしまった市場原理と企業倫理

2017年11月14日 | ガソリンスタンド3

2011年06月11日 当ブログでこう書きました。

>この業界の、「仕組み」を根底から変えない限り、業転で凌いでいる個人経営の販売店は早晩、業転では凌ぎきれなくなるでしょう。

>系列の三者店が殆ど廃業となったら、次の淘汰が始まります。









11月14日燃料油脂新聞より


マージン改善の“輪”広がる 好値地域140円 高速道内150円 セルフ下値130円以上


陸上スポット騰勢続く 需給タイト、ガソリン2円超

需給がタイトな状況では、必ずしも“業転=安値玉”にはならない。
業界関係者が忘れていた市場原理を、思い出させる環境になってきた。


市場原理を忘れるほど 長年 “業転=安値” が続いていたということです。

そしてこの20年で業界が忘れてしまったのは市場原理だけでなく、企業倫理もです。

系列店でありながら業転玉を仕入れることを不正とは思わないという、その感覚が、私には理解できません。






業転流通減、仕切り改定日集中 灯油仕入れに不安も

ノーマークのローリー台数が減少している
乗組員不足がそれに追い打ちをかけ、業転のローリー繰りは昨シーズン以上に厳しくなるとみる声が支配的だ。



元々業転は継続して供給することが約束されていません。
次の淘汰が始まります。






巨大化する元売へ懸念 商標使用 業転が“踏み絵”に 
「まるで配給制のよう」

9月下旬になって大手商社系に属する小規模3者販売店の社長の所に「商標使用に関する契約」の書類が届いた。
同社長にとってはかなりキツイといえそうな言葉が並んでいる。

▽商品の誤認または他社の石油製品と混同を生じるおそれのある行為
▽商品と他社の石油製品を混合した製品または他社の石油製品を指定商標等を使用して販売する行為ーをSS業者が行うと元売は契約を解約することができると明記している。

あまりに一方的ではないだろうか。
0か100かの選択肢しかない。

契約書に捺印したものの、業転購入が新しい系列サインポールになるための踏み絵になるのだろう。
それでも今後も業転を取り続けるつもりだ。


系列仕切りと業転玉の価格差は以前のリットル5~6円超から「ブランド料」以内に収縮傾向となっているものの、それはあくまで元売と直接取引をしている2者特約店に限ったケースで、
小規模3者販売店については「系列仕切りはいぜんとしてかなり割高」という案件が目立つ。

さらに元売各社は業転玉の最終届け先SSの把握にも力を入れているとみられる。

「これではまるで配給制ではないか」と小規模3者販売店の生き残る隙間がますます減り続けている。



※※※

>同社長にとってはかなりキツイといえそうな言葉が並んでいる。

商標使用に関する契約に書かれていることは至極当たり前の言葉です。
というより、それだけ苦しくても全量系列仕入れを貫いてきた販売店にとっては何でもっと早くにしてくれなかったのか」という思いです。


>小規模3者販売店については「系列仕切りはいぜんとしてかなり割高」

どのくらい割高かというと、

9~13円程度(最大18円)あった格差が5~8円になった程度です。

そうです。業転と系列では、まだ5~8円もの格差があるのです。
この業界の「仕組み=現特約店制度」を根底から変えない限り、小規模3者店は割高な仕切り(仕入れ値)を押し付けられます。

それでも全量系列仕入れを貫いてきた販売店の多くは現状に満足している



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既得権を剥奪せよ!