masumiノート

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公取委、給油所の安値調達容認

2013年06月28日 | ガソリンスタンド2

公取委、給油所の安値調達容認 店頭価格下落も

公正取引委員会はJX日鉱日石エネルギーなど石油元売り8社に対して、系列販売店が商社などから安いガソリンを仕入れることを認めるように求める方針だ。元売りが系列販売店に正規ルート以外のガソリン購入を禁じている取引慣行が独占禁止法に抵触すると判断した。安値仕入れが広がればガソリンの店頭価格が下がる可能性もある。 

 公取は7月にガソリン販売の実態を調査した報告書を公表する。この中で、元売り各社に是正を促す…

つづきは
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2700Z_X20C13A6MM8000/


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本題に入る前に・・・

>安値仕入れが広がればガソリンの店頭価格が下がる可能性もある。

ガソリンスタンド過疎地や灯油難民が社会問題化しようとしているのに、まだ価格競争を煽るような記事に溜息が出ます。


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>系列販売店が商社などから安いガソリンを仕入れることを認めるように求める方針だ。

ENEOSブランドのマーク(看板)を掲げているガソリンスタンドでも、
他の元売が精製したガソリン(余って系列外ルートに流通させた安いガソリン)を商社等から仕入れて、ENEOSマークを掲げながら(ENEOSのガソリンとして)販売しても構わない。

公取委が元売に求めようとしているのはこういうことですよね


“同じ製油所から出たものならOK”

ではブランド(ブランド料)の意味はなくなりますね。

※元売はブランド料を「品質保証・安定供給保証・POSシステムや元売カードの取扱に関するコスト」だと説明しています。


全石連会長が系列でも業転OKにしてくれと言い出したあと、業界紙には他社買いに対して元売の締め付けが厳しくなったと、相反するかのような記事が増えたように思います。

全石連や公取委の見解や要望は、あくまでも“見解”や“要望”であり、強制力はありません。

業転玉の存在が公にされたことで元売は、今までは目を瞑っていた(※中小の)系列販売店の多少の他社買いに対して商標権を強く主張し出すことも考えられます。
(公取委は独禁法を盾にしますが・・・)

万が一元売が公取委の求めに応じて同じ製油所のガソリンでも他社(業転)仕入れを認めたら、系列仕入に含まれるブランド料は意味を失います。

この公取委の求めに対しての決着はつかないのではないでしょうか・・・
要は今までと何も変わらない・・・いいえ、むしろグレーゾーンのグレーの色が濃くなるかもしれない・・・・

(溜息)

それにしても、
「狂っているのは、この俺か、アイツか・・・」と浜省も歌っていましたがmasumiさんも同じ心境です。

そんなことより、
「系列でも業転OK」よりも、
「系列向けの卸を2円(1円)安く、系列外への卸を2円(1円)高く」
これを求める方が、
、「既得権を剥奪せよ」で書いたように3者店が複数の仕入先(系列特約店)を持てるようにしてくれれば、
法的な解釈等も必要とせず、簡単に決着がつくと思うのですが・・・

こんなカタチで業転玉の存在を公にする意図は何か・・・
理解に苦しみます。


・・・・・
揮発油以外の灯油や軽油も・・・・




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