Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

24年春の信州 3 新戸倉の湯めぐり

2024-03-31 11:43:35 | 国内旅行

3月25日

ホテルプラトンは朝食付き。
 
1階の食堂に行くとカウンターに弁当箱が並んでいて、ご飯や味噌汁、飲み物はすべてセルフ式。
 おかずはお総菜屋さんの手作りと言った感じだけれど、品数も豊富で悪くない。これで一泊7000円ちょっとなのだからお安く湯めぐりもできてなかなか良かった。ただし禁煙部屋が喫煙部屋より500円高いのは納得できない。

今日は朝からどんよりと曇って残念なお天気だけれど、朝食を済ませたら行動開始。
 
上山田温泉から万葉橋を渡ると左手に昨日渡った大正橋が見える。
 振り返った山の上には戸倉上山田温泉の大きな看板。これ、夜には赤く光っていささか怪しかったが、その隣に見えるお寺は善光寺の別院だ。

 川を渡った先は新戸倉温泉。
こちらでまず訪れたのは「戸倉観世温泉」。
 
自販機で買う入浴料は300円、小さな石鹸は70円。
 中は地元の皆さんでいっぱいだったので写真はネットから拝借したが、広くて明るい浴室の3面にカランが並び、中央に大きな浴槽がある。アルカリ性単純泉というお湯は緑がかって41,2℃だろうか。硫黄の香りは弱いがツルツル。隅には木の枠の小さい浴槽があって、こちらはちょっとぬるめの40℃ほど。
大きな浴槽の一部は浅くなっているのでここに寝そべると実に具合がいい。
地元の皆さんは体を洗うのに熱心であまりお湯に浸からないので、ゆっくりお湯を堪能させていただいた。

湯上りは若いお姉さんがとても丁寧にお掃除している休憩所で吹き出る汗を抑えさせていただいて、戸倉地区を歩いて行く。
こちら側は普通の民家がたくさん並んでいて、川向うにあれだけスナックがあるのは地元の人も通うからか、とちょっと納得する。

 
しなの鉄道の線路脇をずっと歩いて戸倉駅の裏側に出ると
 その先は坂になっているのを上がって行く。

観世温泉から20分ほどでやって来たのは戸倉宿キティパーク。
 
キティと言っても例の猫とは関係なく、遊具などある所を見るとkiddyのつもりだったのかもしれない。この日も英語幼稚園の遠足が来ていた。
 急斜面を少し上った先にはウサギなどのいる動物園もあるが、ここに来たのは昨日取材を受けたテレビ局の人からここならセツブンソウがまだ咲いているかもしれない、と聞いたから。
セツブンソウとは初耳だが、周りを見回してもそれらしいものは見えない。そこで動物の世話をしていたスタッフに聞くと、少し下の駐車場脇に案内板があると教えられた。

 
行ってみるとなるほど地図があって、ここからまた20分ほど歩かなければならないらしい。
 
車は入ってこられない道はぬかるんでいて、さっきは「熊注意」の看板があったが他に人もいないのでちょっとドキドキ。しばらく上がって行くと祠の脇に大きな松の木があって、これが樹齢400年の天狗の松。

ここからまた上がって、やっとセツブンソウの群生地に到着。
  
小さな花なので最初はわからなかったが、よく見ると一面かわいい花が満開。
 
 
白い花びらの中央のシベが紫でとてもきれいだが、白いのは実はがくで、シベの周りの黄色いのが花びらなのだとか。
絶滅危惧II類に指定されている希少な花らしく、アンズにもカタクリにも振られたけれど、これを見られたのはラッキー。
 と、セツブンソウを見ながら途中で買ってきたパンを食べていると、雨が降り始めてしまった。

そこで山を降り、駅を過ぎてまた戸倉の住宅地に入り、今度は渋い外観の「国民温泉」へ。
  
 
看板の下をくぐると突き当りでいきなり男女の入り口が分かれていて、玄関を入ると中央に番台がある。
 
340円を支払って中に入れば先客は2名(なので浴室の写真はネットから)。
広い浴室の真ん中の浴槽は楕円形で豆タイルがきれい。壁にも20年代風の車と女性のタイル画があって、外観とは裏腹におしゃれな雰囲気。
こちらもアルカリ性単純泉のお湯は無色透明で40℃ほどの適温。湯口にコップがあるので飲んでみるとわずかに硫黄の卵味もするが、ちょっと塩気も感じておいしい。
ゆっくり浸かっていると炭酸の泡付きもあって、なんて気持ちのいいお湯だろう。

新戸倉側にはもう2軒外湯があって、そのうちの「万葉超音波温泉」はこの日はお休みだったので翌日に行ってみた。
 
万葉橋を渡るとすぐ見えてくるインパクトある看板。なぜか敷地内には宇都宮線や中央本線を走っていたJR車両が置いてある。

 
440円を支払って中に入ると、先の2軒より大きな脱衣場に浴室は多くのお客さんでいっぱい。
中央の浴槽のお湯は42℃ほど、真ん中はぶくぶくジャグジーになっていて、どうもこれが超音波温泉を名乗るゆえんらしい。
その手前は浅くて40℃ほど、奥にもう一つ小さな浴槽があるが、こちらは45℃以上もありそうな熱いお湯で、さすがに誰も入っていない。
こちらのお湯は単純硫黄泉だそうだが、内湯は無色透明、硫黄の香りも強くない。
 ところが露天があるので行ってみると、半分ほど屋根のかかったこちらは白く濁って少し緑色がかり、少し焦げたような硫黄の匂いがはっきりわかる。すべてかけ流しなのにお湯の状態がちがう、だから温泉は面白い。

新戸倉の外湯はどこも明るくて清潔、お湯はかけ流しでしかも安い。
お勧めしてくれた方に感謝。

温泉を満喫した二晩目は目を付けていたジンギスカンのお店に行ってみた。スナック街の中にある店だけれど、月曜の晩なのに5卓ほどの店内はすでに満席。
そこでGoogle Mapで見つけたイタリアンの店までまた暗い中をトボトボ。
 
「Da Qui」というお店、最初入った側はテーブルが並んでいたがそちらはコースのみ、アラカルトでいいというと奥のバーカウンターに案内された。
壁の黒板から選んで
 
これでハーフサイズのグリーンサラダと、豚と玉ねぎの煮込みをいただく。
なかなか本格的なイタリアン、温泉でこういう食事も悪くない。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 24年春の信州 2 上山田の... | トップ | 24年春の信州 4 中棚温泉... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (trintrin)
2024-03-31 13:47:47
お湯めぐりの時って最初に体を洗ったら
もうその後は浸かるばっかり。
せっかくの温泉成分がお肌から取れてしまうのは
しっとり感もなくなりそうで・・・
帰宅した夜に自宅風呂で
あーもったいないなあと
体を洗うのです。
trintrin 様、 (Lunta)
2024-04-01 09:05:36
温泉は浸かる物ですよねえ。
とよそ者はひたすらお湯に入りますが、地元の方たちには銭湯なんですよね。
それにしても日本人は清潔好きだな、とひたすら体を洗うおば様方を見ながら思っちゃいました。

コメントを投稿

国内旅行」カテゴリの最新記事