Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカール再訪 20 ワンラ・ゴンパ

2018-09-25 16:02:31 | チベット文化圏
7月29日

朝の5時半に目を覚ますと、テントの中の気温は8℃。
ここは標高が3100mほどしかないのだが、3800mのプクタルより寒いのはテントのせいだけではないようだ。

 
たっぷりのオートミールの朝食をいただいたら8時にテント村を出発。

 
4100mのフォトゥ・ラを越えて、ラマユルのカフェでチャイ休憩。
ここで思いがけずWiFiがまともに繋がるもので、ついスマホでメールチェックなどしてしまう悪い習慣。
しかしおかげで帰路のエアインディアのスケジュール変更が判明したのはありがたい。

と、カフェの前の道路に人がたくさん集まってきた。どなたか尊敬されているリンポチェがお通りになるとのことで
 
ちらりと見えたのは女性のように穏やかなお顔の方。
聞けば我々がこれから向かおうとしているワンラ・ゴンパで説法会があるとのことで、我々も後を追う。

ワンラへはラマユルの少し先から南に折れて30分ほど。
2,3日前にこの辺りには大雨が降って土砂崩れがあったと聞いていたのだが、何事もなく通れたのは今日のリンポチェのために突貫工事が行われたらしい。
この地域での高僧の威光は斯くのごとし。


ワンラ村に到着してゴンパのある高台に上ると
 
路上には車がいっぱい。
  
参拝者たちの後に付いて行くと、説法会場は例によって善男善女であふれている。

しかし我々の今日の目的は説法会ではなく、スムツェクと呼ばれるお堂。
 
アルチ・スムツェクにそっくりな入口を入ると
  
正面に大きな十一面観音、周りの壁は赤を基調にしたサキャパ様式の壁画でぎっしり。

ここを訪れるのも11年ぶり。
前回は観音様の印象が強くて壁画はそれほど覚えていなかったのだが、再訪してみると一部の隙もなく壁を埋め尽くす仏画がすごい。
どうやら11年の間に少し修復の手が入り、堂内がちょっと明るくなったようだ。

 

大小さまざまな仏像や曼荼羅の間に少し様式の違う壁画があるのは時代が違うのだろうか。

 
三層になった天井の上の方まで壁画が見えるが
  

諸尊の下にたくさん描かれている王侯貴族や踊る人たちの姿がかわいくてたまらない。

またここに来られてよかった!


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ザンスカール再訪 19 パ... | トップ | ザンスカール再訪 21 ツ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

チベット文化圏」カテゴリの最新記事