Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

21年秋の関西遠征 4 西芳寺

2021-11-12 16:55:09 | 国内旅行

朝食後、ホテル近くのバス停から63番のバスに乗車。
 
座席の柄が京都らしくてかわいい。

烏丸御池から終点まで、太秦映画村や嵐山を通ってちょうど一時間。

 
一本だけきれいに紅葉したもみじを見ながらたどり着いたのは西芳寺、通称苔寺だ。

苔寺と言えば高校の修学旅行で来たけれど、それ以来なんと45年ぶりの訪問。
あの頃は京都でもド定番の観光スポットだったけれど、あまりの観光客の多さに庭が荒れ、1977年からは往復はがきで予約が必要と敷居がぐっと高くなった。
現在では拝観料も3000円と高くなり、この春からはオンライン予約も可能になったがその場合は4000円とさらに高額。
ならばいっそどんなものか見てみよう、と物好きの虫が騒いでやってきた次第。

門の前でおなじく物好きな友人と待ち合わせ、大枚4000円と引き換えにとても丁寧なお寺のスタッフから筆ペンを一本いただく。
そしてまずは本堂へ。
 と言うのもお庭の見学の前にこちらで写経を済ませ、本尊の阿弥陀如来に手を合わせる決まりになっているから。
写経は「延命十句観音経」といって4,5文字が十句だけなのでごく短時間で。
 写真はHPより
そのお経をご仏前に奉納。
本堂は1969年に建てられたそうで襖絵もモダン。

 
本堂を出たら竹林の脇を通って
 
ようやく庭園へ。
 高額の拝観料なので来る人もまばらかと思っていたが、開門時間には次々に参拝者がやってきて本堂には結構な人がいた。しかしお庭に入ればかなりの広さなのでそれなりにばらけて、これならゆっくりとお庭を拝見できる。

「心」の字になっているという黄金池の周りをめぐる庭園。
  
 
   
 
歩くにつれて景色が変わる。

  
 
そして地面を覆うのはもちろん一面の苔。

  
 
この庭には120種類もの苔が自生していて、苔は冬でも乾燥しない限りは緑のままなのだそうだ。

ここを訪れたのは10月31日で紅葉の盛りにはまだちょっと早かったけれど
 
青、黄、赤の三色のもみじもきれいで、赤い落ち葉は苔に映える。

修学旅行でここを見てもその価値は少しもわかっていなかった。
外国人が入れず、面倒な予約システムに高額の拝観料でもこれだけの参拝者が来る西芳寺。
庭を守り、本当に見たい人だけがゆっくり見られる現在のシステムは正しいのだろう。
久しぶりに来てよかった。


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2 コメント

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金は天下の… (デ某)
2021-11-12 19:03:57
百人一首は 一つの "絵" になる ... とは 林直道先生の「百人一首の秘密」。
"恐慌"論の権威で 或る講演で「株を持っている人は手離しなさい」と。
それから二、三週間後にあの!ブルーマンデーの株価大暴落。
私、素直に従い(父にも進言し)持っていた全日空株を総て売却していました。
売却数日後!の大暴落... 全日空株は400円/株で買っていたもので
2000円余/株で売抜けました。
全日空もストップ安となり その後 買った当時の金額まで下落、
林直道先生サマサマでした。

で、なんの話? と?
苔寺の各シーンの写真を並べると 全体として一つの "苔むす絵" になるなぁ、と。
そんなことを思い 百人一首を思い 林直道先生を思い...
際どく売抜けたことを思った次第です。

なお 私 それ以前も それ以後も 株には手を出していません。
なおなお 株には手を出していませんが
退職金の一部を投資信託に出して数か月後、リーマンショック!
全日空を売抜けた利益はリーマンでチャラになりました。
まことに 金は天下のまわりものにございます。
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デ某様、 (Lunta)
2021-11-13 11:12:12
デ某さんはANA株でお金持ちになったみたいだからたかっちゃおう、と思っていたら最後にきっちりと予防線が張られてましたね。残念。
それにしても苔寺からリーマンショックに飛ぶとは、デ某さんの連想力にびっくりです。
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