[2月某土曜日 07:00.ユタの家 稲生ユウタ、威波カンジ、威吹邪甲]
「うはー、今日は本当積もったなー」
ユタは起きてすぐ、家の外を見てみた。辺り一面、雪景色になっていた。
「20年に1度の大雪かぁ……」
早速、家の除雪作業をしているカンジの姿を発見する。
「おはよう、カンジ君!精が出るね!」
カンジはいつものポーカーフェイスを崩さず、顔だけユタの方を向ける。
「おはようございます、稲生さん。いえ、なに……この家に世話になってる身として、当然です。玄関の除雪をしましたら、朝食の用意をしますので……」
「慌てなくていいよ。今日は僕も大学休みだし……」
すると、奥から着物をたすき掛けにした威吹がやってきた。
「カンジ。オレと代わって、お前は飯炊きしてろ」
「あ、ハイ」
「じゃあ、僕は裏庭の方を……」
「裏庭なら、もう終わりましたよ」
「ウソっ!?」
「本当です」
「さすがだね」
「だからユタは、勤行でもしてなって」
「あ、そう?悪いねー」
仏間に向かったユタだったが、ケータイに着信があった。
「はいはいっと。お、班長からだ。……おはようございます。どうしました?」
{「稲生君、今日これから参詣の予定はある?」}
「うーん……。電車の運転状況にもよりますけど……」
{「大丈夫。遭難……じゃなかった。湘南新宿ラインはズタボロだけど、埼京線は大丈夫よ」}
「そうですか。じゃ、朝食べたら行きますよ」
{「おっ、そうかそうか。じゃ、よろしくー」}
という他愛も無い内容であったが、
「? 今日って、何かあったっけ???」
首を傾げるユタだった。
[同日07:30. 稲生家ダイニング ユタ、威吹、カンジ]
「できましたよ」
「おおー。じゃ、いただきまーす」
早速、食べ始める。
テレビでは全国的な大雪を大々的に報道していた。
「あ、そうだ。僕、これからお寺に行くんだけど、キミ達はどうする?」
ユタが聞いた。
「雪かきも終わったけど、後は何もすること無いから付いて行くか?」
「行きましょう」
2人の妖狐も同行することにした。
[同日10:00.JR池袋駅埼京線ホーム ユタ、威吹、カンジ、栗原江蓮、蓬莱山鬼之助]
〔「……本日、大雪の為、電車遅れましたことをお詫び申し上げます。お降りの際は足元にご注意ください」〕
ユタ達の乗った埼京線だが、他の路線が遅延したり、運休しているせいで、こちらも客扱い遅れが発生していた。
「班長が言ってたのは、『取りあえず動いてる』という意味だったか」
ユタは一杯食わされたといった感じで、頭をかいた。
電車は池袋駅に進入する際も徐行していたが、これはいつものパターンだろう。
見ると山手線も(遅れは発生しているようだが)一応は運転しているようなので、これからダイヤも徐々に復旧していくものと思う。
電車を降りて階段に向かうと、
「稲生さーん!」
後ろの車両の方から、聞き覚えのある声がした。
「あっ、栗原さん」
エレンとキノだった。
「同じ電車だったかい」
「もしかして、稲生さんも藤谷さんに呼ばれたパターン?」
「えっ、栗原さんも?……何か、嫌な予感がする……」
「引き返すなら、今のうちだぜ?オレはその方がいいんだがな」
キノは反対側のホームに止まっている埼京線電車を指差した。
しかし、延発でも食らってるのか、なかなか発車しそうにない。それは今、乗って来たヤツもそうだが……。
「って、延発じゃない!抑止だ!」
ユタはホームにぶら下がっている、関係者用の表示盤を見て気づいた。
〔「お客様にお知らせ致します。只今、赤羽駅におきまして、お客様が線路に転落し、現在救出作業を行っているという情報が入っております。……」〕
「うわ……」
「足でも滑らせたか?」
「引き返せねぇ……」
「どうします?」
「しゃあねぇ。取りあえず、お寺に行くしかないねー」
エレンが言うと、
「そうするしかないか」
ユタも諦めた感じだった。
「ま、いざとなったら東上線で……」
混雑する池袋駅構内を歩く5人。その先に待ち受けているものとは……。
「うはー、今日は本当積もったなー」
ユタは起きてすぐ、家の外を見てみた。辺り一面、雪景色になっていた。
「20年に1度の大雪かぁ……」
早速、家の除雪作業をしているカンジの姿を発見する。
「おはよう、カンジ君!精が出るね!」
カンジはいつものポーカーフェイスを崩さず、顔だけユタの方を向ける。
「おはようございます、稲生さん。いえ、なに……この家に世話になってる身として、当然です。玄関の除雪をしましたら、朝食の用意をしますので……」
「慌てなくていいよ。今日は僕も大学休みだし……」
すると、奥から着物をたすき掛けにした威吹がやってきた。
「カンジ。オレと代わって、お前は飯炊きしてろ」
「あ、ハイ」
「じゃあ、僕は裏庭の方を……」
「裏庭なら、もう終わりましたよ」
「ウソっ!?」
「本当です」
「さすがだね」
「だからユタは、勤行でもしてなって」
「あ、そう?悪いねー」
仏間に向かったユタだったが、ケータイに着信があった。
「はいはいっと。お、班長からだ。……おはようございます。どうしました?」
{「稲生君、今日これから参詣の予定はある?」}
「うーん……。電車の運転状況にもよりますけど……」
{「大丈夫。遭難……じゃなかった。湘南新宿ラインはズタボロだけど、埼京線は大丈夫よ」}
「そうですか。じゃ、朝食べたら行きますよ」
{「おっ、そうかそうか。じゃ、よろしくー」}
という他愛も無い内容であったが、
「? 今日って、何かあったっけ???」
首を傾げるユタだった。
[同日07:30. 稲生家ダイニング ユタ、威吹、カンジ]
「できましたよ」
「おおー。じゃ、いただきまーす」
早速、食べ始める。
テレビでは全国的な大雪を大々的に報道していた。
「あ、そうだ。僕、これからお寺に行くんだけど、キミ達はどうする?」
ユタが聞いた。
「雪かきも終わったけど、後は何もすること無いから付いて行くか?」
「行きましょう」
2人の妖狐も同行することにした。
[同日10:00.JR池袋駅埼京線ホーム ユタ、威吹、カンジ、栗原江蓮、蓬莱山鬼之助]
〔「……本日、大雪の為、電車遅れましたことをお詫び申し上げます。お降りの際は足元にご注意ください」〕
ユタ達の乗った埼京線だが、他の路線が遅延したり、運休しているせいで、こちらも客扱い遅れが発生していた。
「班長が言ってたのは、『取りあえず動いてる』という意味だったか」
ユタは一杯食わされたといった感じで、頭をかいた。
電車は池袋駅に進入する際も徐行していたが、これはいつものパターンだろう。
見ると山手線も(遅れは発生しているようだが)一応は運転しているようなので、これからダイヤも徐々に復旧していくものと思う。
電車を降りて階段に向かうと、
「稲生さーん!」
後ろの車両の方から、聞き覚えのある声がした。
「あっ、栗原さん」
エレンとキノだった。
「同じ電車だったかい」
「もしかして、稲生さんも藤谷さんに呼ばれたパターン?」
「えっ、栗原さんも?……何か、嫌な予感がする……」
「引き返すなら、今のうちだぜ?オレはその方がいいんだがな」
キノは反対側のホームに止まっている埼京線電車を指差した。
しかし、延発でも食らってるのか、なかなか発車しそうにない。それは今、乗って来たヤツもそうだが……。
「って、延発じゃない!抑止だ!」
ユタはホームにぶら下がっている、関係者用の表示盤を見て気づいた。
〔「お客様にお知らせ致します。只今、赤羽駅におきまして、お客様が線路に転落し、現在救出作業を行っているという情報が入っております。……」〕
「うわ……」
「足でも滑らせたか?」
「引き返せねぇ……」
「どうします?」
「しゃあねぇ。取りあえず、お寺に行くしかないねー」
エレンが言うと、
「そうするしかないか」
ユタも諦めた感じだった。
「ま、いざとなったら東上線で……」
混雑する池袋駅構内を歩く5人。その先に待ち受けているものとは……。
今現在も、埼玉は大雪ですな。
競馬も東京競馬が中止となりましたが、京都や小倉はやっているようなので(発走時間は繰り下げ)、この大雪の中、同僚達がウインズで氏んでいるわけですな。
ええ、私は明日逝ってきます。
しかし、どうしても納得できない事がある。野田線の川間駅では、なんと赤競と青競(アカケイ、アオケイ。各500円の競輪予想紙。アカとアオは予想がビミョ~に違う)を売っていたのだw
レースやってね~のに新聞売ってど~すんだよ?つ~か、それを買って大宮競輪の場外開催(もちろん中止)に行ったオッサンぜって~いるぞ。四国なら雪ふってね~と思ってw
う~む、雪はだんだん激しくなってきた。オッサンの武運に、ナンミョ~w
今現在、国電は平常運転のもよう。
中距離電車は微妙。数分遅れ?
さいたま新都心からのバスは、あまり期待しない方がいいかもな。