中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

設備投資は有意な結果が得られる。しかし・・・

2019年06月16日 06時10分47秒 | 2019年版中小企業白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2019年版「中小企業白書」38ページ「第1-3-10図 自己資本比率とデフォルト率の関係(2007年度-2016年度)」を読みましたが、今日は40ページ「第1-3-11図 設備投資が売上高に与える効果」を見ます。

下図から設備投資が売上高に与える影響を見ると、設備投資実施から1年後については、実施企業は非実施企業と比較して売上高が低下するものの、2年後以降は増加していることが分かり、2009 年度、2010 年度、2011 年度の全ての設備投資年度で、2~5年後のいずれの年度も統計的に有意な差が得られていることが分かります。

次に、設備投資後の ROA の変化を見ると、売上高と同様に設備投資実施から1年後については、実施企業は非実施企業と比較して ROA が低下している。しかし、2年後以降は非実施企業と比較して ROA が改善しており、特に5年後には、2009 年度、2010 年度、2011 年度の全ての設備投資年度で、統計的にも有意な差が得られていることが分かります。

うーむ、有意であることは認めますが、一年後は売上高とROA(総資本利益率)が悪化するというのが非常に気になりますね。投資が開花するまでには一年以上はかかるという意味なのでしょうか。となると、設備投資を実施するには、投資額に加えて数年間の運転資金を確保しておくことが望ましいということですね。これは大事なポイントですね。

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