紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

青と赤の彩り

2008年01月29日 | 美術館・博物館
春は桜、夏は青空、秋は夕暮れ、冬は雪。平城京の四季それぞれの色彩を鮮やかに写し出した写真が展示されている。あおによし...奈良の仏像や建造物、風景などの写真を集めた「井上博道の眼」展が、上野の森美術館で開催されています(2月6日まで)。
月光菩薩像の顔、質感の描写は素晴らしい。邪鬼の性という名が付けられた一角には、足で踏みつけられた邪鬼のユーモアな表情の写真が数十枚も。万葉集の歌が詠まれたであろう古の風景も、レンズを通して現代によみがえってくるようだ。
四季の色を鮮やかに捉え、大胆な構図でその美しい一瞬を見事なまでに切り取っていく...。
大和の原風景がここにある。(掲載の写真は自主撮影)
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菊乃井の空気

2008年01月28日 | 和菓子・J-FOOD!
ほのかに柚子の薫りがする白あんが包まれた高台寺柿。きな粉がまぶされた小さなお餅も柚子風味で、冬の季節感が溢れる菓子。煎茶か、それとも薄茶を点てるか...これらはGranStaにある「Jyoan菊乃井」で見つけました。
京都東山に居を構える名料亭「菊乃井」が手がけたお菓子。それが東京駅構内で気軽に買うことができるのです。和菓子だけではなく、白ゴマで合えた小さなパイや発芽玄米のカステラなども販売しています。お店がとても小さいので、お菓子の種類は多いとは言えませんが、かしこまった手みやげが見つかることでしょう。
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たい焼き日和

2008年01月25日 | 和菓子・J-FOOD!
水でべちゃべちゃになっている袋、いったい何だこりゃ...あまりに出来たてアツアツだから水蒸気となっていた。仏丁面で作り続ける職人おやじ...寒風吹く中、このたい焼きのために待った待ったど数十分。地元近くの「きくや」のたい焼きであります。
ほとんどバリを取らないたい焼きは、出来たてならばやわらかアツアツ。ぜひ出来たてをその場で...と言いたいところだが、すぐに出て行かないと他のお客サマにご迷惑と思われ。
たい焼きの生地のよい匂い。中は餡がたっぷり。びっくりするほど甘くもないはず(食べているときには感想など考えるメモリは無し)。こういう寒い日にはたい焼きがよく似合います。
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神々しい姿

2008年01月25日 | 美術館・博物館
なだらかな稜線。冠雪の富士。雲海。それは...日本心神。
この作品を見るために埼玉県近代美術館まで行ってきました。埼玉県の大熊家から寄贈された横山大観の未公開作品が、ここで先行公開されているのです。横山大観といえばちょうど新国立美術館でも展覧会が開催されており、興味を持っている方々は多数いらっしゃることと思います。しかし自分はあまりよくわからずじまい。大熊家で発見された横山大観の作品のひとつ、日本心神を何かの記事で見かけたときに受けた印象、この富士は何とも言えぬ魅力がある...これはぜひ実物を見てみたいと思ったのです。
本物はやはり神々しいまでの魅力をたたえた作品でありました。
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渾身の筆使い

2008年01月21日 | 美術館・博物館
墨が飛び散るほどに渾身の力が込められた作品。力を入れすぎて紙も破れるほど。遥か古からのメッセージが黒々とした墨跡となって現代によみがえる。上野の森美術館で開催されている「第39回 龜甲展」を見に行きました。
漢字の元となった古代文字で構成された書の展覧会で、龜甲會の主宰である加藤光峰先生の作品を中心に、二十数名の作家による作品が展示されています。畳何帖分という大きな紙に、古代文字で力強く書かれた作品を目にすると、その勢いに圧倒されてしまいます。古代文字にこれほどの魅力があろうとは、びっくり仰天であります。
作家のおひとりに甲骨文や金文の説明をしていただいたり、絵はがき売場の人が、実は作家だったり...とアットホームな雰囲気で楽しませていただきました。

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回転扉を抜けて

2008年01月18日 | 洋菓子・パン
アースを見た映画館からの帰り、ザ・ペニンシュラ東京へ立ち寄りました。裏口の回転扉を抜けて下のフロアにあるブティック&カフェへ。こちらはチョコレートやベーカリー、お茶などが揃うショップです。クロワッサンは割としっかりした「焼き」だと思います。サクサクでもなしモッサリでもなし。ブルーベリーデニッシュはさわやかな酸味が効いていてうまし。パン・オ・ショコラはまるでアルミホイルをかじっているかのようなパリパリ感がすばらしく、中のショコラも◎。ザックリとしたアップルタルト、中には甘酸っぱいリンゴがたっぷり。これは紅茶と合わせたら良いかもしれません。
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太陽と空気と水と

2008年01月18日 | 写真・映画・音楽
ツンドラ地帯を数千キロも移動するトナカイの大群、それを追うオオカミ。トナカイの運命を上空から滑るように撮影する独特のカメラワーク。イギリスBBCとNHKが制作したプラネットアースのスタッフが、この映画「earth(アース)」を作り出した。
エンジェルフォールの空撮場面、アザラシを狙う巨大なホオジロザメ。これらのシーンを映画館のスクリーンで見ると鳥肌モノです。NHKのプラネットアースで見たシーンでも、大画面で見ると迫力が違います。数十億年という途方もない時間を紡いできた地球、そこは様々な生命(いのち)が満ち溢れる美しい惑星。この映画を通じて地球温暖化や環境問題に少しでも関心が出れば良いと思います。
紺青小鉢は、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature)の会員として、地球のこと、自然のことを考えていきたいと思っています。
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固形墨で

2008年01月15日 | 和モノ
ある書道家のワークブックを見ていたら、固形墨そのもので書きつけた作品がありました。細いが墨の黒々した色がはっきりと表されたもので、自分も何か書いてみようという気になりました。「回天」という文字を固形墨で。
摺り始めたばかりの薄墨に、文字の中心だけ濃墨が残る筆跡。筆を使わずこういう書き方も趣があって良いものです。
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賞味期限は当日限り

2008年01月11日 | 洋菓子・パン
まるで冬の山脈のよう。ザックリとした外側の生地、中はふっくらとしたバームクーヘン。ストレートバームも外側数ミリだけがかすかにサクッ、中はふんわりやわらか。きれいな年輪模様は丁寧な作りの証。すべてをひとりで食べ尽くすのは、おそらく無理なことと思われ...。
大丸東京にある「ねんりん家」のバームクーヘン。山のかたちのマウントバームと丸いストレートバームの2種類があり、生地も生タイプといくらか日持ちがするバームクーヘンがあります。カットされていない大きなバームクーヘンは値段もカロリーも相当なモノで、びっくり仰天するのは必至。
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Canardの焼菓子

2008年01月08日 | 洋菓子・パン
横浜の戸塚にお住まいの方ならご存知のはず、Canard(カナール)のお菓子をいただきました。しっかりした作りの黄色い箱を開けると、中にはビッシリと詰め込まれた焼菓子の総数14種類。
まずはレーズンサンド...サックリそしてホロリと溶ける生地。どこにでもあるレーズンサンドのようなフニャフニャものでないのが良い。ケークショコラは半生タイプのお菓子で、取り出した後のパッケージにくっ付いたままの生地を指で、もしくはスプーンですくい取らずにはいられぬ味。ポルボロンは、洋風落雁?のようなもの。落雁よりもはかなく溶けていくお菓子。ダックワースのサックリとした口溶けは絶品。リーフパイはごく無難な味。しかしその無難な味を自然に出すことができるのは、菓子職人の腕前があってこそ。
Canardの主力商品である戸塚の栗菓子は栗の甘さと香りがモンブランケーキのようでうまい。戸塚のいも畑も同じような形のお菓子でさつまいもの味。とてもいっぺんに食べきれる量ではないので、すべての感想を書くことは出来ず。
戸塚の栗菓子・いも畑がロングセラーということに納得し、ダックワースの口溶けに心揺さぶられたCanardのお菓子詰め合わせ。
TEAM"nishime"さま、有り難く頂戴いたしました。
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