紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

お伊勢参りの旅 別冊

2010年02月16日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
おはらい町にあるおかげ横丁で、伊勢うどんをいただきました。コシがないうどんに、コクがあるツユ。また食べたくなる味です。宮忠という神具の専門店で買った盛り塩固め器と、御守りをおさめることができるミニ神殿。この盛り塩固め器は、式年遷宮御用材の御残材で作られたものです。
絲印煎餅(いといんせんべい)はアッサリとした風味で、素朴な味があとを引くうまさ。岩戸屋の生姜糖、実はお土産として買いましたが、あまりにうまそうなので、つい開けてしまいました。

 

宇治山田から名古屋に戻ってきました。伊勢神宮に次ぐお宮として、篤い崇敬を集めている熱田神宮にもお参りさせていただきます。真新しい社殿、広い神域に多くの社がお祀りされている熱田神宮。深い森に漂う静寂な時の流れが、旅の疲れを解きほぐしてくれるかのようです。
名古屋駅のESCA(エスカ)地下街にある「矢場とん」でみそかつ丼を...熱々サクサクのトンカツにからまる味噌ダレ。これがまた絶品!!!

 

お伊勢参りの旅 その一に戻る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その七

2010年02月16日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
早朝の静けさがまるで幻だったかのように、団体の観光客がひっきりなしに押し寄せてきます。そんな団体からは少し離れて鎮守の森を歩いていると、苔だらけの巨木が。いったいどれほどの時をこの地で過ごしてきたのでしょうか。
この広大な神域に身を置いて、その清らかな空気を吸う。ただそれだけでも、ここに来た価値があるというものです。計り知れない叡智が秘められた神宮...いま生かされていることに感謝をし、これからを生きる。心が癒された今回のお伊勢参り。またいつの日にかお参りできることを願って...。
 -完-

次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その六

2010年02月16日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
熱い味噌汁が冷えたカラダにしみる...朝食も健康を考えた献立でうまい。心もカラダも温まったところで宿を出立します。荷物を預かってもらって、近くの猿田彦神社へお参りを。こちらは天孫降臨のときに神々の案内役であった猿田彦大神を祀る神社で、物事を良い方向に導いてくれると言われています。この社殿は鳥居や欄干部分に八角形の柱が使われている特殊な建築様式なのです。



まだ帰りにはだいぶ時間があるので、ふたたび内宮へ。早朝参拝で案内された別宮の風日祈宮。痛みが激しい風日祈宮橋の味のある佇まい。川のほとりに鎮座する風日祈宮は、ときおり爽やかな風が吹き抜け、参る者の心を綺麗にしているかのようです。この場所...とても居心地が良いように感じられました。

 

次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その五

2010年02月16日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
神宮会館では宿泊者向けに早朝の内宮案内をしてくれるのだそうで。きのうまでの雨は上がっているものの、風は冷たい曇り空。朝の凛とした空気の中でお参りします。きのうは行かなかった別宮にも案内していただけました。まだ混み合っていない神楽殿で、御守りなど求める人々。これが昼間になると、まるでバーゲン会場のような状態になるのですから。あっという間の1時間半が過ぎ、宇治橋を渡り終えて鳥居から振り向くと、雲間から朝日が...感動のひととき。

 

まだ閉ざされたおはらい町、おかげ横丁を通って神宮会館まで帰ります。伊勢のほとんどの軒先には注連縄が飾られています。これは「笑門」。



次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その四

2010年02月15日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
12帖の和室にただ1人...こんな贅沢は初めてのことです。一泊二食付きのプランを申し込んだ神宮会館は、なんとなく修学旅行のような気分にさせてくれます(ひとりですけど)。夕食の前に大浴場で疲れを癒しましょうか...なんと誰もいない。貸し切り状態の大浴場で平泳ぎ2往復してしまいました(冷笑)。
浴衣とはんてん?みたいなのを着て食堂へ。これがけっこうな品数の夕食です。「さめのたれ」というサメの干物は初めて食べました。このサメの干物が伊勢神宮の神饌(しんせん)として供えられているのだとか。伊勢地方でしか味わうことができない料理で満足満足。ほかにもタコしゃぶ、つくねの味噌焼き?がうまかった~。
食後は部屋で赤福。「至福のひととき」のままお伊勢参り一日目は終了。

 

次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その三

2010年02月15日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
さらに御幸道路を内宮に向かって歩き歩き...もう江戸時代のお伊勢参りの気分でございますねえ。今夜の宿泊先である神宮会館を過ぎて、とうとうおはらい町に着いてしまいました。食べ物屋のニオイに誘われますが、まだ内宮にお参りしていないのでスルーということで。
雨でしっとりと濡れた宇治橋を渡って、いよいよ皇大神宮(内宮)へ入ります。檜の香りが清々しい、俗界から聖界へと続く宇治橋。まわりの山々には靄が立ちのぼり、なんとも幻想的な雰囲気に包まれています。手水舎で心身を清め、玉砂利が敷かれた表参道を静々と歩いていきます。まずは日本の総氏神であらせられる天照大御神さまに参拝のご挨拶を...。ガイドブックに載っていた光景がいま目の前に。感慨深いものがあります。



天照大御神の荒御魂を祀る荒祭宮にもお参りします。もう夕暮れ近くなので参拝客もまばら。静かな空気が満ちている荒祭宮です。神楽殿ではお神楽が奉納されているようで、雅な音色が響いてきました。厳粛な雰囲気のなかで内宮のご朱印をいただき、おはらい町に戻ります。そこの道沿いに赤福を発見。ひとつ買って宿屋へ向かいました。



次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その二

2010年02月15日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
外宮から10分ほど歩いて月夜見宮へ。こんな雨でも参拝客は何事もなく訪れます。伊勢市駅の近くにありながら、とても静かな雰囲気の別宮であります。ここでもご朱印をいただきました。
外宮からいよいよ伊勢神宮の内宮へ向かいます。内宮行きの路線バスに乗ろうとして、バス停留所の案内表示を見たら、410円となにげに高く、途中の倭姫宮まで歩くことにしました。降りしきる雨の中、外宮から内宮へ続く御幸道路を歩き続けると、こんもりした丘に倭姫宮の鳥居が見えてきました。
伊勢神宮(内宮)の別宮である倭姫宮。鳥居をくぐってからは、長い参道が続きます。これが歩き疲れたカラダに「これでもくらえ」的な試練であります。いままでのお宮と違って、すれ違った参拝客は1人しかいません。深い森を抜けてご正殿の前に佇みます。御敷地に敷かれた白石が清楚な印象の倭姫宮。誰もいないその静けさが「癒される」お参りとなりました。ここから内宮行きの路線バスに乗ろうと歩き出すと、数人の参拝客らしき人が歩いてきました。ここは静かで良いですよ~と心で話しかけます。鳥居の近くにある停留所で時間を...あ、2分後に内宮行き。なんてラッキーな。が...5分10分待ってもバスは来ませんけど。もしかしてさっき来た参拝客が乗ってきたバスが、内宮行きだったのでは?
気を取り直して、ふたたび御幸道路を歩き始めます。
途中の別宮、月讀宮にもお参りを。ガイドブックには「ゆったりとカーブした参道に、木漏れ日がやさしく注ぐ」と。ぐったりとしたカラダに雨風が容赦なく注ぐになっている、今の現状ですが...。この月讀宮には4つのお宮が鎮座していて、どことなく優雅な雰囲気が漂っておりました。



次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お伊勢参りの旅 その一

2010年02月15日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
一生に一度は行きたいお伊勢参り。先日もある雑誌で「日本の神様と神社入門」という特集を読み、その思いはますます募るばかり。2月の寒い時期ならば、凛とした空気が存分に味わえるのでは...と考えて、ひとりお伊勢参りに行ってきました。
東京から名古屋までは新幹線で2時間ちょっと。名古屋から近鉄特急に乗り換えて、めざすは伊勢神宮の玄関口である宇治山田駅。名古屋の売店で買った「純系名古屋コーチンとりめし」を車内でいただきます。鶏肉のだし汁で炊いたご飯と、コクのある名古屋コーチンの味わい...うみゃあ。

伊勢志摩ライナーが宇治山田駅に到着したのは午前11時前。ここから伊勢神宮の外宮まで歩きます。ちなみに「伊勢神宮」とは内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)、別宮、摂社、末社、所管社を含めた一連の社宮の総称だそうで。外宮に続く御幸道路は、その両側に大小さまざまな石の灯篭が立っているのが目につきます。これを道しるべに外宮まで歩いて行きました。
外宮に着く頃になるとポツポツと雨が。火除橋を渡って神域に入ります。手水舎で清めてから、鳥居をくぐり鎮守の森へ。雨に濡れた砂利を踏みしめながら、ご正宮までの参道を歩きます。雨が降っていてもかなりの参拝者の数。いよいよ豊受大御神をお祀りしているご正宮にお参りです。拝礼の作法を頭で覚えてはいますが、いざご正宮の前に立つと、しどろもどろになっている自分がいます。はるか遠くのご正殿を眺めた時、そこに神が御座すこと、降りしきる雨に傘もささず、ただただ恍然自失となっておりました...。
そのあと外宮内にある別宮(多賀宮、土宮、風宮)にもお参りして、神楽殿ではご朱印帳と外宮のご朱印をいただきました。

      

次の頁に進む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする