紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

古本まつり再び

2017年10月31日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
先週の神田古本まつりに比べると、それほど混んでないような気がします。これくらいの人出であれば、ワゴンの中にある本もじっくり品定めができるというもの。どのお店もワゴン内の本はまるでわんこそばのように補充されます。店主が書棚に並べる前の本をチラ見、置いた瞬間に手に取って捕獲!?なんてことも。どんな本が並べられるかわからないので、それこそ毎日でも来たいくらいです。
中国の食を紹介した『中国食探検』。表紙にブタの頭が載ってます。写真はけっこう多くて見て楽しめる。
『能のおもて』。能についての説明、能面の写真が豊富。
『歴史散歩事典』。史跡や文化財めぐりで役に立つハンドブックのようなもの。考古学に古墳のつくり、神社やお寺の建築様式、城の石積みから庭園、仏像の見方やその他いろいろ凝縮された一冊。
『城と秀吉』。いまちょうど司馬遼太郎の『関ヶ原』を読んでいるので、これも興味ある本。
『江戸厠百姿』。江戸期のトイレ事情。中身チラ見でピンときた一冊。「丸の内での大小便」なかなかいいでしょ。
『史跡でつづる東京の歴史』。石器時代から江戸城明渡しまでの東京の歴史を、いまも残る史跡を訪ねて綴った一冊。
もう1回行きたいな〜。
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神田古本まつり

2017年10月27日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
靖国通りにずらりと並ぶ青空古本市。店先のワゴンに積まれた本の山。今年で58回目を迎える神田古本まつりに行ってきました。ワゴンの中から本を探し出す喜び...もう超楽しみ。
数ヶ月前に開高健の文庫本を何冊か読んでいたので、今回はそれ系のモノを物色しようと思います。まず手始めに三省堂書店のワゴンから...キタ!! いきなりアイザック・ウォルトンの『完訳 釣魚大全』を発見。「釣りの聖書」と讃えられる歴史的名著がこんな値段で手に入るなんて...古本まつり恐るべし。その後も連なるワゴンをじっくりチェック。心にピンときたらすかさずゲット。すき間からジロジロ物色、押し合いへし合い青空古本市を行ったり来たり。
井伏鱒二の『釣人』、ウォルトン卿の『完訳 釣魚大全』、穂高明の『夜明けのカノープス』(今月出たばっかなんですけど)、『騎馬民族の遺産』、大阪読売新聞社の『京ことば 大阪ことば』。計5冊をゲット。
また近々行く予定。
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運慶展とマジカルアジア

2017年10月10日 | 美術館・博物館
日曜日には待ちの大行列ができる運慶展。日本各地にある慶派の仏像が、ここ東京国立博物館に集結しています。その中でも無著・世親像は、興福寺の特別公開時にしか見ることができません。そんな鎌倉彫刻の傑作があなたの目の前に!! それも360度ぐるり正面はもちろん真横、そしてお背中まで(ども失礼いたしやした)見られるなんて...素敵すぎます。無著立像とは目が合う立ち位置がありまして...もうシビれました。
同じく興福寺の四天王立像も素晴らしい。持国天の圧倒的な迫力にひれ伏したくなります。金剛峰寺の八大童子立像も見たかった仏像。八躯のうち六躯が展示されています。制多迦(せいたか)童子と矜羯羅(こんがら)童子はおなじみかと。恵光童子の柔らかそうな二の腕をつかんでみたい...写実的な表現力がずば抜けているから、こんな気持ちになるんでしょうか。
躍動感あふれる運慶仏。目に宿る力強さ。仏像のパワーに圧倒されまくりな運慶展でした。

そのあとは東洋館へ。ここでは「マジカル・アジア」なる展示がされています。パンフに載っている説明だと...アジア各地の吉祥、魔除け、呪いなど、目に見えない不思議なパワーにまつわる作品をご紹介とあります。



唐時代の褐釉豚と藍釉兎。



加彩女子。憂いを帯びた眼差し。



チベットの仏像と密教の世界より
こういう仏像の写真を撮れる機会があまりないので超アガる。





中国清時代の銭剣。キョンシー退治に使うもの。
その他エジプトのミイラとか霊魂を宿す頭蓋骨、なかでも呪詛人形(呪いのわら人形)なども展示されています。ちなみに上野公園で発見されたものだそうで。さすがに写真はちょっと...。
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池田学展

2017年10月03日 | 美術館・博物館
佐賀、金沢と続いた巡回展。いよいよ東京にやってきました。日本橋高島屋で開催されている「池田学展 The Penー凝縮の宇宙ー」です。
美術手帖という雑誌の特集に載っていた池田学は、丸ペンだけで緻密な世界を表現していくアーティスト。ただ細かいだけではなく、色もきちんと塗り分けられています。単なる風景画ではありません。その題材となっている景色も、現実のものか空想上のものか...見れば見るほどわからなくなります。絵の中にいろんな場面が展開されていて、どこから見ていいのやら迷ってしまいそう。とにかく絵に引きこまれること請け合いです。作品の隅から隅まで見たいんですけど、この混みようではちょっと難しいかもしれません。やっぱ図録買わなきゃダメか...。
建物の緻密な描写にもびっくりしますが、自然界の波の表現がまた良いんです。うねりとかザッパーンみたいな音が聞こえてきそう。池田学の世界にすっかりのめり込んでしまいました。

ちなみに...単独記事にはしていませんが、先日なんとiPhoneを購入しました。それもまさかのSEを!!! いや...自分とこのキャリアではキャンペーン中でかなり安いですし、とりあえずお試しスマホという感じです。7とか8もいいんでしょうが、あんまでかいのは好きじゃないんで...まあ無事にガラケー卒業したことをご報告まで。
この池田学の展覧会では新作の『誕生』という作品のみ写真OKなので、さっそく誇らしげに!? iPhoneSEを取り出して撮影しました。なんか連写みたいな音がしたけど気のせいか?
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