紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

ジャコメッティと21_21

2017年06月23日 | 美術館・博物館
引き伸ばされた身体が特徴のジャコメッティの彫刻。ぱっと見は焼死体!?に見えなくもないような...。でもまあ作品によっては、直立不動のすらりとした姿が美しいと感じるものもあります。国立新美術館で開催中のアルベルト・ジャコメッティの回顧展。
ジャコメッティの彫刻は去年のポンビドゥーセンター傑作展で見たのが初でして、その時にもなかなか面白いブロンズ像を作る人がいるもんだと思ってました。ジャコメッティの彫刻は時代によって様々。台座付きの重そうな人物群像があるかと思えば、見上げるほど大きな人物像、それとは逆にわずか数センチの小さなものまでいろいろあります。時代ごとの変化が激しすぎるジャコメッティ。《歩く男》のフィギュアとか売ってたら買うんですけどね...(そんなの無い)。
国立新美術館の地下で展覧会のフライヤーを漁ってたら、21_21 DESIGN SIGHT「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」なるものが目に入り...それ今日からですよ!! ものはついでと早速21_21の会場へ。



壮大な計画の一部始終を展示やら映像でご紹介みたいなことでしょうか!? 自分は展示のフライヤーが気に入ったんで、それにちょうど開会初日だから来ただけですので、あまりよくわからないんですけど。それにここ21_21 DESIGN SIGHTもいつか来よう来ようと思っていた割には、あまり乗り気もなかったのできょうが初めてです。なので館内のどこでチケット買ったらいいかとか、入口がどこかとか全然わからないんで、まさかの観光客みたいな雰囲気を醸し出してスタッフの方にいろいろ聞いてしまいました。ちなみに『そこまでやるか』の隣にあるギャラリー3では、西野達の『実現不可能性99パーセント』という副題の作品が展示されています。それ...美術館の中にベットがずらり。まるでカプセルホテルのようですが、こんなところで寝たら全部丸見えですし。ニヤニヤしながらこの写真を撮ってます。乱れたシーツ実現不可能!!



壮大なプロジェクトは『湖面を渡る布』、『500人が入れる風船』他にドデカイ建築物、彫刻(もはや大きすぎて彫刻ではない)など。湖面を渡る...のドキュメント映像はたしか56分だかそれくらいの時間です。さすがに全部は見られませんでしたが、すべて見た方は満足感アップ間違いなし。下の図は風船のやつですね、これもスケール感ハンパない。



『テープ・トウキョウ 02』というインスタレーション。パレットの上で荷物が動かないように巻きつけるラップ。それと似たようなものが会場内に張り巡らせてあるだけかと思ってました。



中からギュウギュウと音がする。何だ!?と思っていたら、ラップの中に人がいる!! こんな仕掛けになっているとは。



『重なる1°の奇跡』




単なる棒の組み合わせに見えますが、ある場所から見ると円が出現。



順路を表すデザインがおしゃれ。21_21 DESIGN SIGHTは面白い。
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RARCOがない!!

2017年06月09日 | 美術館・博物館
Bunkamuraで開催中のソール・ライター展に行ってきました。原宿の方から明治通り沿いを歩いたのですが、どうも景色が違うような気が。あれ!? RARCOがありません。いつもあの看板を目印にしてたんですけど...渋谷はあまり来る機会がないので土地勘5%くらいでしょうか。ものすごい遠回りをしてBunkamura着。

ソール・ライターはファッションカメラマンとして活躍しながら、1950年代のニューヨークを題材にした写真を撮り続けました。日常の中にある一瞬の「美」を被写体とするソール・ライターのスタイル。その色彩感覚や構図は絵画を思わせます。多くのファッション雑誌で活躍していましたが、1980年代に彼は世間から姿を消してしまいます。忘れられた存在となったソール・ライター。フィルムは未現像で放置されたまま...。
1994年に未現像フィルムがプリントされ、それを見た関係者が衝撃を受けたカラー写真。その後2006年に出版された作品集で再び脚光を浴びることになったソール・ライター。その人生はドキュメンタリー映画にもなりました。
ちょい古めの色彩が逆に新鮮なのか、Bunkamuraには若い人たちの姿が多く見られます。ポラロイドカメラとか流行ってますし。
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