紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

天空の美

2009年09月28日 | 美術館・博物館
シルバーウィークなる一般人のための連休のおかげで、気力体力ともに尽き果て...(畜生め)、やっと通常に戻った感のある月曜日。この荒んだ心を浄化するために、上野の森美術館で開催中の「聖地チベット展」を訪れました。
淡い輝きを放つ金銅製の仏像は、青い髪と黄金色が妙に合っています。細かな彫りが施されたチベット仏教独特の仏像や、まるで社交ダンスの真っ最中のような父母仏立像などをじっくりと鑑賞します。チベットの仏画であるタンカの精巧な描写にはビックリ仰天。ぜひ展覧会場でご覧ください。
お楽しみグッズコーナーでは図録に八吉祥カードセット、クリアファイルにお香、バンダナを得ました。バンダナは赤と黄色のチベット的なデザインで、敷物に使えそうだと思いまして。お香は観音菩薩をイメージした香りをチョイス。これがなんとなくワイルドなwakiga?のニオイ。いや、鉛筆を削った木のニオイかもしれません。しかし香りの中に、たしかに神秘のベールに包まれた聖地チベットが見えるようで...。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高貴な大輪

2009年09月08日 | 盆栽・仙人掌・多肉
ケイトウの原種と言われている野鶏頭。紫のリンドウ。香り高いオリエンタルリリー。
ユリの花粉はどこかに付いたらなかなか落ちないので...おしべを取り除きますけど、この深紅のおしべと淡い花弁とのコントラストは、ユリの持つ高貴さをより引き立てているように見えます。その深紅のアクセントをなくしてしまう行いを、なんとなく儀式めいているように思うのは、自分だけでありましょうか。本来の姿でなくなったユリには、侘びのような心も見いだされます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古代エジプトの彫像

2009年09月04日 | 美術館・博物館
暗闇に巨大な石像が現れた。その像に細々と刻まれたヒエログリフが、光と影の中で浮かび上がる。新王国時代の神々が数千年の時を超えていまふたたび...あら、ごめんなさい~ドンと押されて現実に引き戻される。
東京都美術館で開催中の「トリノ・エジプト展」に行ってきました。暗闇に安置された古代エジプトの彫像は、光に照らされて圧倒的な存在感を表しています。祈りの軌跡という展示エリアには、小さな像やステラ(石碑)があります。木製のハヤブサやトキは素朴な彩色で、これは欲しい...と個人的にツボにハマるような小像が多数あります。グッズコーナーに手頃な彫像のミニチュアなどあれば良いと思いましたが、あいにくありませんで...。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする