紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

春の多肉満腹盛り

2017年03月28日 | 盆栽・仙人掌・多肉
いつもの行列がない!! ちなみに時刻は午後1時半...春のサボテン・多肉植物フェアが開催中の「鶴仙園」です。普通は開店してすぐに売場直行なんですが、きょうは何と上総国のRちゃんも同行することに。あんまり早くから来させるのも申し訳ないんで、昼過ぎからサボテンめぐりをスタートさせました。
毎回店内はぎゅうぎゅう詰め、お会計の並びが店を縦断している多肉フェアですけど、時間を遅くすればこんなに空くんですかね...フェア最終日というのも関係あるかわかりませんが。カゴ持っていろいろゆっくり見て回れるのはやっぱ良いですよね。でもこれだ!!っていうヘンなサボテンは、あんまり見つけられませんでした。珍しくまともなラインナップ。




Rちゃんは隣の盆栽屋にも立ち寄り、苔と梅盆栽もお買い上げ。渋すぎるセンス...。
その後は遅めのランチへ。池袋西武のレストラン街で気になる回転ずし屋があったんですが、待ち時間90分なんて終電なくなっちゃうわよ!! ということで東武百貨店へ行ってみることに。いちおう事前に少しだけ調べてはいたんですが、5フロアに渡っていろんなレストランがあるとのこと。とりあえず上から順番に偵察してみたんですが、いろいろありすぎてわからない。個人的には「ハゲ天」だったんですけど...まあ今回は自分の好きなものを選ぼうということで、ビュッフェスタイルのお店に決めました。
とりあえず寿司とかいろいろありそうなビュッフェレストラン。まずは皿を片手に盛るわ盛るわ...これぞビュッフェの醍醐味。カレーに寿司にサラダに中華、和の惣菜も手広く。デザートは重要ですし。なかでも欧風カレーと麻婆豆腐がうまかった。いろいろ迷いつつあれこれ選ぶのが面白い。気がつけば制限時間90分ギリギリでした。やべ食い過ぎた...。



もはや味がミックス状態。麦飯とともに。
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茶碗の中の宇宙

2017年03月24日 | 美術館・博物館
薄暗い展示室。ガラスケースに収められた黒樂茶碗。この暗さはあの「待庵」の茶室のよう。ほのかな灯りに照らされた地肌。コポコポと湯の沸く音...。え、これで飲んでいいんですか!?(妄想)。
千利休が長次郎という男に作らせたのが始まりの樂焼。初代長次郎から続く樂家歴代の樂茶碗が一堂に揃う「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展が、東京国立近代美術館で行われています。
薄暗い茶室の中でじっと黒樂茶碗に向き合う。手のひらで包み込んでみる...抹茶が入っていたらどんなにか。いろいろ想像するのが楽しいかと。ロクロじゃなくて手びねりだっていうのは聞いてましたが、それ以外はあまりよくわからない樂茶碗。来月には上野でも「茶の湯」展が開催されるので、この樂焼もぜひ見ておきたいと思いまして。
やはり初代長次郎の素朴な造形が好きですかね...赤樂茶碗や黒樂茶碗の銘『禿(かぶろ)』などが。二代常慶の獅子香炉は顔のつくりが面白い。三代道入の銘『青山』は淡い黄色のワンポイントが効いている作品。時代をずっと飛びまして、十四代覚入の赤樂茶碗銘『杉木立』のモダニズムにはシビれました。覚入から作風が大きく転換したような気もします。
粘土の表面を削る荒々しい造形の十五代吉左衞門。鮮やかな釉薬で色付けされた樂茶碗は、まるで鉱石の輝きを宿しているかのよう。革新的な作品がある一方で、フランスで焼いたというフランスRAKU茶碗もおしゃれ。
図録売ってますけど、5月に愛蔵版の図録も書店で発売されるようで。そっちの方が気になります。
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シャセリオー展

2017年03月11日 | 美術館・博物館
モネとかゴッホとか万人受けしそうな展覧会を催す東京都美術館。それを横目に国立西洋美術館はと言うと...誰でしょか的なマイナー路線で、知る人ぞ知る人たちを喜ばす美術展を開いているように思えます。2年くらい前に開催されたグエルチーノも知りませんでしたし、その前のホドラーも然り。つい先日のクラーナハもそうですかね。ちなみに自分は知る人ぞの中には含まれていません。
まるで競走馬の名前みたいなシャセリオー。カリブ海のイスパニョーラ島(現ドミニカ共和国)生まれ。フランスに帰国後はアングルの弟子となり画家の道へ...。ロマン主義の異才と讃えられるテオドール・シャセリオーの展覧会、さてどんな作品がありますことか。
青い空に逞しいカラダが映える《黒人男性像の習作》、《岩に座るナポリの若い漁師》の素朴さが個人的に好み。《サッフォー》の夕暮れから夜へと続く重苦しさの表現はなかなか。肖像画もいいもの揃ってます。《ドサージュの肖像》とかカッコイイ。
シャセリオーの作品だけでなく、影響を受けた画家たちの作品も展示されています。ギュスターヴ・モローの作品がちょいちょい挟まれるのが楽しみ。《牢獄のサロメ》、《若者と死》など。
アルジェリアを旅したシャセリオー。オリエンタルな雰囲気漂う作品にも心惹かれるものばかり。色鮮やかな民族衣装や目ヂカラ鋭いユダヤの女子。なぜか馬のひとみがキュートすぎ。
道半ばで早逝したシャセリオー。その芸術は世紀末の象徴主義へと受け継がれました。
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