軽井沢から東京に戻った翌日、箱根に行きました。箱根には今まで何回か行ったことがありますが、今回はポーラ美術館に行き、クラシックホテルの「富士屋ホテル」に宿泊することにしました。
ポーラ美術館は箱根の仙石原地区にあります。この辺りはミュージアムが散在する地区のようで、ポーラ美術館もその一つです。フランス印象派やエコール・ド・パリの画家達の絵が多く展示されています。
建物は森に溶け込むような外観で、ガラスを多用したお洒落なデザインでした。
<ポーラ美術館>
丁度、モディリアーニ展が催されていました。
ピカソ、シャガール、キスリング、藤田嗣二などの作品も合わせて展示されていて、モディリアーニと同時代の状況に照らしながら、彼の芸術の展開をたどっているようでした。
ポーラ美術館から強羅ヘ行き、箱根登山鉄道に乗車、宮ノ下で降り、クラシックホテルの「富士屋ホテル」に宿泊しました。
<箱根登山鉄道>
ご存知の方も多いと思いますが、「富士屋ホテル」は明治11年創業のホテルで、明治時代にタイムスリップしたようなレトロな世界が外観、内部ともに広がっています。
<富士屋ホテル>
ロビーから各部屋への通路には、これまでこのホテルに宿泊した昭和天皇御夫妻や各国々賓の方々の写真が展示されていました。ジョン・レノン一家の写真もありましたよ。
宿泊した部屋の漆喰天井は4mは優にあろうかと思われる高さ、調度類も無垢材で作られ、落ち着いた雰囲気でした(部屋のしつらえはクラシックでも設備は最新)。クローゼットや洗面所は、とてもホテルとは思えない広さです。
夕食を頂くレストランは「ザ・フジヤ」と呼ばれ、文化財に指定されています。天井は格子天井になっていて、その一つ一つに細密な絵が描かれ、芸術作品の様な細かいこだわりがなされているようです。夕食のフランス料理はワインとともになかなかのお味でした。
<食堂>
翌日の朝食に和食を選んだので、別館の「菊華荘」に案内されました。ここは皇族の旧御用邸として明治28年に建てられた由緒ある建物だそうで、畏れ多くもここで朝食を頂きました。食堂は落ち着いた和室のテーブル席で、横の素晴らしいお庭をみながらの朝食でした。
<菊華荘>
<食堂>
<お庭>
朝食の後、小田原まで行き新幹線で東京に戻りました。前日の東京から箱根への車中は雨模様でしたが、ポーラ美術館にいる間に雨が止んだらしく、箱根滞在中はまずまずのお天気でした。午後から孫達と合流して、その日のうちに家に帰りつきました。
今回の箱根行きは「富士屋ホテル」に宿泊するのが目的の一つでした。念願のホテルに泊まってみての感想ですが、私は由緒ある「富士屋ホテル」の様なクラシックホテルよりも、どちらかというと、近代的なスタイリッシュホテルの方が何となく好きなのだ、ということが分かりました(笑)。何故だかは、よくわかりませんが(笑)。でもいつの時代も、この様なクラシックホテルには根強い人気がある様ですね。