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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

秋の東北紅葉狩り ~十和田湖、八幡平~

2018年11月22日 |    東北(2018)

三日目は十和田湖、八幡平(1614m)を周りました。前日に散策をした奥入瀬渓流脇の遊歩道と平行に走っている、車道を通って十和田湖へ向かいました。ホテルのある焼山から十和田湖までは約14kmあり、この日は平日だったので車道を走行できたのです。

前日に渓流散策をした「雲井の滝」の前を通り過ぎ、それから先の渓流沿いを、ゆっくりドライブしました。小雨が降っていたのと朝早かったので、車も渓流散策をされている方々も少なく、美しい紅葉が勿体ないと感じる程のひっそりした早朝の奥入瀬渓流沿いでした。


もう1~2kmで十和田湖到着と思っていた時、大きな水音がして銚子大橋が見えてきました。奥入瀬渓流にはいくつもの滝がありますが、この銚子大橋は奥入瀬本流にかかる唯一の滝で、幅が広く水量豊かでなかなか迫力がありました。この滝は奥入瀬を遡上して十和田湖に入ろうとする魚を拒む、魚止めの滝とも呼ばれているそうです。ひっそりした奥入瀬渓流沿いでしたが、この滝の周りには、かなりの人が集まっておられました。
<銚子大橋>

十和田湖では遊覧船に乗って紅葉を楽しみましたが、雨は上がっていたけれどどんよりした曇り空で、紅葉狩りには今一つの空模様なのが残念でした。



十和田湖畔には、詩人であり彫刻家の高村光太郎の「乙女の像」が建っています。左手を合わせて向かいあう2体の乙女像。この像のモデルは妻の智恵子だそうですが、十和田湖の圧倒的な大自然にも負けない力強い女性像で非常に存在感がありました。おそらく高村光太郎の理想の女性像なのでしょう。
<「乙女の像」>

「乙女の像」が置かれている場所の前は、御前ヶ浜と呼ばれる美しい浜辺でした。
<御前ヶ浜


十和田湖を観光後、東北自動車道を南下し、松尾八幡平ICから八幡平アスピーテラインに入り、八幡平山頂レストハウスを目指しました。最初は下の写真の様な山全体の素晴しい紅葉を車窓から楽しんでいたのですが...。


だんだん周りの景色が違って来て、車も殆ど通らず頂上に着く頃には山肌に薄っすらと雪があり、ミゾレ交じりの雨も降り出しました。頂上のレストハウスは開店していましたが、周りにはほとんど人がいず、車外に出ると強い風と寒さで、すぐ車に戻りました。道も凍ってしまいそうで怖くなり、写真も撮らず、すぐに下山することにしました。

八幡平の中腹辺りまで下りて来て、周りを見る余裕がでてきた頃に車外に出てみると、雨も上がりキレイな虹が出ていました。ここでしばらく時間を過ごしているうちに、ふっと向うを見ると大きな「熊出没注意」の表示板が目に入り、驚いて車に戻り急いで下山しました。八幡平アスピーテラインは散々でしたね(^-^)


後から知ったのですが、八幡平はこの日の朝が初冠雪だったそうです。