福島第一原発の事故は一向に収束の兆しがみえませんね。福島の方々のご苦労と苛立ちを思うと胸が痛みます。
現在の状況は高い放射線量が観測されている中で、3基の原発をどうやって一刻も早く冷温停止状態にするかという事の様です。
ここ何日かは、最初に水素爆発を起こした原発1号機への海水注入中断を菅首相が指示したの、しないのを野党が追及し、今日の報道では一転して原発所長の判断で、ずっと海水注入を継続していたという事になっている様です。
これが事実とすると、重要な局面で東電と政府の意思疎通が出来ていない事に驚くとともに、私には原発事故問題を政争の具にしている様に思えてなりません。
国民が一番望んでいるのは原発事故の一刻も早い収束です。その為には東電と政府が情報を完全に共有しながら、状況を分析し対処法を練る事。現場で危険な作業をされ続けている多くの方々の尽力。この二つにかかっていると思います。
菅首相は訪問先のパリで「日本の電力全体に占める自然エネルギーの割合を2020年代前半に20%となる様に大胆な技術革新に取り組む」と表明しました。これは現在の基本計画より10%の前倒しになるんだそうです。結構な事とは思いますが、コスト面や自然エネルギーの不確実性など課題も多く、実現までの道のりは容易ではない、という気がします。