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朝はまだ日差しがあった。
ゴーヤだけはすくすく育ち、モミジアオイの花は少なくなった。
洗濯物を干すころには雲が広がり始めたが、ウェザーニュースの雨雲レーダーには「しばらく雨は降らない」と表示されたので、ベランダの雨のあたらない場所に干した。
ところがしばらくすると、シャーっと音がして、細かい粒の雨がシャワーのように、しかも東向きのベランダに北東の強風に乗って降り込んできた。
風が強くてしぶきが舞い、洗濯物にもかかりそうなので慌ててサンルームに移した。だから天気予報を安易に信じてはいけない。
ヘクソカズラの花。アオカズラだったら実もきれいなのだが、ヘクソカズラは茶色いだけの実が生る。
午後には雨は上がったが強風は夜まで続いた。
昨日から、台風崩れの熱帯低気圧のせいで、台風みたいな北東の風が吹き荒れている。北東の風なので涼しいのだが、強すぎて網戸にしているとテーブルの上に置いた新聞が吹き飛んでしまう。
かといって窓を閉め切ると暑い。
鎧戸になった雨戸を閉めて、鎧戸の部分を網戸にして風を通してちょうどよかった。
9月は防災に関する番組が多い。
バタフライエフェクト(日本流にいえば、風が吹けば桶屋が儲かると言ったところ)で、100年前の関東大震災とのちの空襲との関りがえがかれていた。
関東大震災で、神田川沿いの二つの町内が、川の水を汲んで延焼を防いで焼け残ったこと。それは、川が傍にあったこと、火が一斉に来るのではなく方角によって時間差があり対応できたことなどの幸運があったのが理由だ。
ところが戦時下では、逃げずにバケツリレーで火を消して、震災の大火で焼け残った二つの町内を見習わなければならないとされ、東京の空襲では火を消そうとしたため被害が広がったと言う。戦時下の精神論が招いた悲劇だ。
町内会やラジオ体操も、戦時下の人々の統制として使われた。
だから、ラジオ体操や町内会というものが嫌いなのかな。
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