今日のお天気は・・・

何気ない日々の出来事をつづっていきます

主のいない誕生日のご馳走

2016-02-21 22:27:56 | 雑記
冬晴れ、冬日和、そんな言葉が似合いそうな青い空だった。
窓から暖かい陽射しがあふれ、うっかり外に出ると、冷たい風にビックリした。

放射冷却現象で、明日の朝は寒そうだ。

明後日はくぅの誕生日なので、恒例のちらし寿司を今日作った。



今朝は寝坊して、起きた時にはくぅは出かけた後だった。
父は「仕事じゃないけど、どこかに行くと言ってでかけた」と言う。
年寄りに聞こえるようには言わないので、父にはどこに行ったか分からない。

しかし、私には明後日はちらし寿司を作る余裕はなさそうなので今日決行した。
と言っても酢飯にスモークサーモンと胡瓜とイクラの醤油漬けを並べただけだが。

正月用に買っておいた冷凍寿司をチンして、クリスマスシーズンの売れ残りで安くなった冷凍グラタンも焼いた。
白身魚の吸物は作った。

肝心のくぅは帰ってこないが、4人でご馳走にありついた。
お腹いっぱい食べたら、昨日より1.3㎏も体重が増えていた

くぅがやっと帰ってきた。
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水害の傷跡

2016-02-11 23:29:20 | 雑記
今日は穏やかで暖かい一日だったが、明日から春一番が吹き荒れるらしい。

先週、茨城に出かけた。
グリーンコープで集めたカンパを、常総市の水害災害の支援をしているボランティアグループに届けるために、代表と職員と3人で現場を訪れた。


鬼怒川の堤防が決壊して、家が流された映像はまだ記憶に新しい。
その時に残ったヘーベルハウスがぽつんと残されていた。

決壊した辺りの壊れてしまった家は取り壊された。
そこから南に水が流れて、常総市役所のある水海道の辺りは5000戸が床上浸水したらしい。
床上浸水は50万円ほどの保証があるらしい。
床を張り替えるだけで50万円では足りない。

しかも、壁の断熱材が水を吸っているので壁も取り壊して作り直さなければならない。
大工さんが足りなくて、とりあえず床だけ直して住んでいる人がたくさん居る。
これから壁にカビが生えて、健康被害が広がるのではと懸念される。

賃貸住宅は大家さんが直さなければならないが、それだけの費用を出せず、2階だけ貸している所が多い。
1階に住んでいた人は行き場をうしなっている。
5ヵ月経っても、行き場のない高齢者や家が直せず見なし仮設住宅に住む人がいる。
見なし仮設住宅も2月で閉鎖されるという。



茨城は江戸の米所だったらしい。
鬼怒川沿いに広がる常総市は、北部は米を作る田んぼ。
できた米を江戸に運ぶために、南部の水海道は商人の町で水運を利用していた地域。
水路が多く、水害に遭いやすい。

広大な農地は九州では考えられない広さ。
訪ねた農家は田畑が40町歩あると言っていた。およそ40ヘクタール。
九州では考えられない広さだ。

その田んぼが湖の様になって、数千万円する農機が水没したという。
もちろん車も水没。ヘリコプターで着の身着のまま救助され、体育館で過ごしたという。

保険に入っているトラクターはよかったが、他の農機は壊れたままだと言う。
農機具メーカーに聞くと直せないと言うらしい。新品を買えと言うことだ。


テクニカルボランティアチームの彼は、部品は取り替える必要があるが、農機具は直せると言う。
ボランティアも色々なチームがあると知った。


ここはTシャツプリント工場。
倉庫に入っていたTシャツが大量に水に浸かった。

東北の津波の時は、被災した企業が出したゴミも被災ゴミとして行政が処分した。
常総市は今回、企業ゴミは産廃として処理するように言ってきたという。
小さな企業は、数百万円の産廃費用を出すとつぶれてしまう。

しかも、社会福祉協議会が派遣するボランティアを、企業だからと派遣してくれなかった。
一つのボランティア団体がTシャツの片付けにはいって、洗って使える物は使おうという話になった。
色落ちは風合いと考え、常総市の染色村の職人が江戸小紋の染色を施した。
インターネットや被災地支援の場で少しずつ売っている。



それでもまだ、ゴミの山は片付かない。
住宅地にある工場なので、寒い内はいいが、異臭を放つ前に何とかしなければと話していた。

常総市は早々に義援金や物資の受け付けを断っている。
しかし、現地で活動するボランティアグループは未だ未だ孤立する高齢者には支援が必要だと言う。
決壊した堤防は工事が進み、大型トラックが頻繁に行き交い新しい道路が急ピッチで作られていた。
しかし、未だに見なし仮設で窮屈な思いをしている人がたくさん居ることはニュースにもならない。そこで、地元の高齢者の見守りを続けるという熱い思いを持ったボランティア団体に出会って、とても感動した。

駆け足の二日間だったが、私たちがカンパしたお金が、本当に必要な所に、必要な人に届いていると分かった旅だった。



駅に向かう車の窓から筑波山が見え、別世界のような学研都市を通り過ぎた。
茨城県は本当に必要な所にお金を使っているのか?と感じながら帰途についた。
コメント (2)
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