ペンタグラム

雲が厚い。雨が降る訳ではなさそうだが、日差しを遮っているので寒い。
夕べブログを書こうとしたら、我がバスター君がセキュリティホールがあるというので、ダウンロードを開始し寝てしまった。

コメントにも書いたが胃炎で二日ばかり寝込み、仕事も休んでしまった。
体力のなさに我ながら呆れるほどだ。特別なことは何もしていないのに、火曜はこんこんと眠った。
持病なので薬のストックは切らさない。しかし、胃炎の場合水も飲めないと薬も飲めない。反乱が早く収まってくれるように祈るしかない。

不愉快な話はこれくらいにして、ようやく家事に復帰した私は野菜室のしなびかけた野菜を救済すべく、昨日の夕食に頑張って八宝菜もどきを作った。
もどきだから野菜は何でもOK。寒い夜にアツアツの中華！
ところがなぎぃが帰ってこない。
授業は５時までのはずなのに～とメールしようと携帯を見るとメールが来ていた。
「ペンタグラムで夕飯食べた・・・・」・・・ガックシ
いや、いいんだ。メールに早く気づかなかった私が悪いんだ。
野菜たっぷり大盛り中華を夫とくぅが食べ終わった頃なぎぃが帰ってきた。

ペンタグラムは先月亡くなった先輩が友達５人で始めた店。
赤坂のけやき通りにあり、モーニングから夜のバーまで５人で代わる代わる店に出ていた。
彼女は早朝から昼までの担当が多くいつも忙しそうで、ランチを食べに行ってもなかなかゆっくり話は出来なかった。
野菜の多いランチは美味しかった。なぎぃもよくお世話になったようだ。
火曜日はカレーの日で、ハーブやスパイスが入ったご飯に野菜を煮込んだ本格的なカレーがよく合っていた。
くぅの高校が近いので三者面談などの時は寄って一息入れた。
ペンタグラムではなぎぃの方が有名で「あのいつも来る髪の長い高校生の男の子のお母さん」と、よく居合わせた人に紹介された。

昨日なぎぃは原稿を書こうと立ち寄ったらしい（家に帰るといろいろうるさいからって・・うむ）
身内のような客と店にいたＮさん３人で、亡くなった彼女の話をしたそうだ。
遺品のカメラに残っていたフィルムを現像したら、８月頃の彼女の写真があったそうだ。シャイな彼女はなかなか自分を写さなかった。著書の「大人の遠足」にも後ろ姿が小さく出てくるだけだ。
その写真を見ていると泣きそうになったと、なぎぃは私に話しながら涙ぐんだ。
話したいことがいっぱいあったと言ったら、Ｎさんが「私が伝えちゃるけん、話し！」と言ってくれて、物書きの仕事が進みつつあることなど話したそうだ。
ありがとうペンタグラム。なぎぃにとって心の許せる居場所になってくれて。

そんなペンタグラムが１２月２４日に閉店する。
寂しいなぁ～