夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

なっちゃんが逝った

2010-10-31 23:52:09 | Weblog
 俳優で声優の野沢那智さんが30日、亡くなった。

 ネット掲載されたどの写真も相変わらずの痩せぎすで、煙草が手から生えていた。 末期の肺がんだったが、当たり役のアラン・ドロンが75歳であるのに72歳の那智さんが逝ってしまうのは只管悲しい。 近年は御大といえる声優の方々が相次ぎ鬼籍に入られており、寂しいかぎりである。

 彼はアラン・ドロン、アル・パチーノ、ブルース・ウィリスら多数の俳優のアテレコ(吹き替え)として活躍し、アテレコの一時代を担った名優であった。

 米スパイドラマ『0011 ナポレオン・ソロ』(1964年)で、イリヤ・クリヤキン役のデビッド・マッカラム=那智さんがしばしば口にした軽やかな台詞が耳に甦ってくる。
「ナポさぁーん」

 天国の那智さんに向けて胸の中で叫んだ。
「なっちゃーん」
 手向けとして書きたい事が沢山あるのに、伝えたいものが大きすぎて文章にならない。


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神帰月のテンプレートに変更

2010-10-30 23:18:47 | Weblog
 11月の異称では「霜月」が有名だが、10月の「神無月」に対し、出雲の国から神々がお帰りになった月として「神帰月」ともいう。
 ふんわりした柿のティラミスが、全体の色模様にしっくりと納まっている様が気に入ったのでこのテンプレートを採用した。 ハロウィンである明日迄はカボチャが幅を利かせるだろうが、神帰月の間を通しで使用したいと思い、これに決定。
 飲酒からめっきり遠ざかった筆者は、甘党に転じている。 お菓子大好き人間だから、当分はお菓子にハマるかもしれない。 それもカロリー高そうな洋菓子だ。 今や外国人にはむしろ和菓子のほうが
「甘いのにヘルシーでぇす!」
 などと人気らしいけれど、心境はすっかり洋菓子に傾いている。 クリスマス・ケーキの予約もとうに始まり、年が明けて2ヶ月もすればバレンタイン・デーだから、洋菓子の長い旬を堪能しちゃおうじゃないのッと開き直っている。


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そして冬へ

2010-10-26 23:58:26 | Weblog
 急に寒い。

 今日は家の中に居ても上下共に “あったか下着”なんか着込んで、モコモコ靴下を履いている。 完全に冬型の気圧配置に支配される今日明日は、真冬並みの装いでも決しておかしくないと思える。
 8月末に当ブログで、秋をとばして夏から冬になるかもしれぬと書いたら、実際にそのようになりそうだ。 この町中でも、木枯しに街路樹は激しく震え、上空の強風に雲を掃われた山並の緑が際立っていた。
 馴染みの美容師は既にインフルエンザの予防接種を済ませたと言う。 客商売だから必須なのだろう。
 強い台風14号は更に勢力を強めながら北上している。 沖縄・奄美地方では28~29日にかけて荒れた天気となる為、警戒が必要とのことである。

 人間の日常や思惑や感情や様々な事柄を押し流さんばかりの勢いで、季節は冬へと突き進んでゆく。


 
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『龍が如く 4』を勝手に評価

2010-10-23 01:14:03 | Weblog
 PS3ソフト『龍が如く OF THE END』の制作が行なわれている。 公式サイトで物語の概要を読んだら、ブッ飛んだ。 「目が点になる」という古い表現で表したくなるような内容であった。
「今更バイ●ハザードしちゃってドウスルの?」
「続編でもスピンオフでもどちらでもないって、おいおい」
「最後っぽい感じにして、どうせまた作るだろ」
「いっそアーケードゲームにしたら良かったのに」
 といった感想を抱く声が、己の頭の中でわぁわぁ言っている有り様だ。
 でも、発売されたら恐らく買ってしまうんだろうな、自分。


 さて、気をとり直して遅まきながら『龍が如く 4』のほうを勝手に評価したい。
 画像はダウンロード用壁紙である。 ご覧のように主人公として操作できるキャラは4人で、それぞれ独特の個性と数奇な半生を背負っている。
ほとんど関係のなかった4人の男たちが、ひとりの女性によって運命的に出会い、予想もしなかった大きな陰謀に立ち向かうことになる。
1~3作目をプレイしていなくても理解できるよう、前作までを詳しく辿ることも可能な親切設計。
散漫になりがちな内容は意外と巧妙にまとまっていた。 ゲームは脚本に破綻あらば終わりと考えているが、その点まずまず嘆くようなことはない。
声の出演(グラフィックも同様)として、TVドラマ『医龍 3』の遠藤憲一や “白戸家のお父さん”等の方々も登場するので、メンバーの妙も楽しめる。

ストーリー:4、グラフィック:5、操作性:4、音楽:2、熱中度:5
(以上5点満点)


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食いしん坊の秋

2010-10-17 23:49:59 | Weblog
 家人が先日夕食後に食べる為に、ケーキのお土産を買って帰宅した。 時間があればたまに買ってきてくれるのだが、私から特に頼まれてとか、自分の機嫌が良かったからとかは彼の場合、ない。
 家からさほど遠くない場所にある飲食店の数々を紹介したグルメ雑誌を、職場の若者が読んでいるのを見た家人が、その雑誌を借りてきたのが発端である。
「そんなの借りて、構わなかったの?」
 との私の言葉をよそに、帰宅後はダイレクト・メールの類すらなかなか見ようとしないヒトが、文字どおり食い入るように読んでいる。 そして次の日に早速買ってきたのが、画像のケーキというわけ。 要するに、
正真正銘の食いしん坊。

 品物は『フォルマ帝塚山』というチーズ菓子専門店の、「ベイクドチーズアソート」。 蔵王、カールスルーエ、カマンベールロワイヤル、ブランシュールの4種類のチーズケーキが1度に味わえる。 大きさは4号(直径12cm)だから、2人で2日かけて食した。
「これなら今、全部食べてしまえるかもなー」
 と言う家人の飽くなき欲望を叱責して、2日間に分けさせたのだが、コクがありながらまろやかな味に私もハマッた。 何やかや言いながら、両者共に食いしん坊である。
 次はまた異なる種類のケーキを買ってくれるらしい。 食欲の秋へと突き進んだ結果を、晩秋にはお知らせすることになるだろう。


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帰って来るチーム・ドラゴン

2010-10-11 02:35:36 | Weblog
 今週14日(木)に「チーム・メディカル・ドラゴン」が帰って来る。
 2006年と07年に某TV局系列で放送され、非常な好評を博した医療ドラマの第3シリーズとなる、『医龍 Team Medical Dragon3』だ。 前回の終了時に次回作がありそうな気配だったが、約3年を経て実現した。

 ご存知ない方の為に付記すると、『医龍』の原作は漫画週刊誌に連載中のコミックで、原案は永井明、作画は乃木坂太郎である。

 前2作同様に完全なオリジナルストーリーとして今作も展開され、主役である天才外科医の朝田龍太郎を演じる坂口憲二、伊集院登役の小池徹平、野口賢雄役の岸部一徳、第1シリーズに出演した加藤晶役の稲森いずみなど、お馴染みメンバーが顔を揃えており、阿部サダヲ、佐々木蔵之介、池田鉄洋、夏木マリもがっちりと脇を固めている。
 新出演者として、朝田龍太郎の最強敵手の黒木慶次郎役で遠藤憲一が登場するのも見ものだ。 遠藤憲一は渋い刑事役などで幅広く活躍中の役者であるが、その風貌と鋭い目つきで、悪役を演じれば右に出る者はない。 ゲームソフト『龍が如く4』でも強烈な個性を放っていたエンケンさん――おろ? “龍”繋がり?
 狡賢く面妖で、それでいてどこか滑稽だった岸部一徳の野口センセとは、全然異なる強烈な個性を見せてくれるだろう。

 第3シリーズも前2作と同じく脚本は林宏司、演出は水田成英が担当、そして音楽も再び澤野弘之と河野伸のコンビだ。 緊張感溢れる局面や勇気を鼓舞する場面におけるストリングスの響きが待ち遠しい。


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初めての外国文学

2010-10-08 02:23:00 | Weblog
 ノーベル化学賞受賞が決まった米パデュー大学特別教授の根岸英一氏及び北海道大学名誉教授の鈴木章氏であるが、根岸氏はパデュー大での会見において
「(日本の)若者よ海外に出よ、と言いたい」
 と奮起を促し、鈴木氏は北海道大での祝賀の席で
「若い皆さんと頑張って、いい成果を上げたい」
 と語った。
 日本人2年ぶりのノーベル化学賞は、内憂外患状態のこの国にとって現在唯一と言っても過言でない喜ばしいニュースである。 しかし、御当人たちはそれぞれの喜びとは別に、祖国に対する忸怩たる思いが今も昔もあると考えられる。

 ノーベル文学賞に関してはペルー出身のバルガス・リョサ氏に授与されることが決まった。 リョサ氏は本国に焦点を当てた『緑の家』、ブラジルで起きたカルト集団の事件を題材にした『世界終末戦争』他の小説を代表作とし、ルポ『イラク日記』や戯曲なども著している。
 期待された村上春樹氏は残念ながら受賞を逃したが、村上氏もオリジナル作品執筆以外に、スコット・フィッツジェラルドやレイモンド・チャンドラーら数多の海外作品の翻訳を行なっていることを改めて記しておきたい。

 
 初めて私が外国文学に触れたのは、小説ではなく詩であった。 外国詩は小学校高学年の頃から読み始めたので、深い内容が全て理解できる道理もない。 もちろん翻訳文だから、和文の妙なる調子というような感覚に単に惹かれて読んでいた記憶が、この度の文学賞云々の件で、ふと甦った。
 往時に読んだ中で想い起した作家はポーランド人の詩人で小説家、シュルレアリスムの先達であるアポリネール。 作品は有名な『ミラボー橋』、堀口大學の対訳。


ミラボー橋の下をセーヌ川が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
こうしていると
二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

流れる水のように恋もまた死んでゆく
恋もまた死んでゆく
命ばかりが長く
希望ばかりが大きい

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

日が去り 月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下をセーヌ川が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る


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