奈良そぞろ歩き 〈その弐〉

　正暦寺は「やまとの水」に選定された菩提仙川（ぼだいせんがわ）の上流に位置する。
その名を冠した『錦の里　清流庵』は境内入り口にあり、果実等を芯にして干し柿をロール状に固く巻いた和菓子「柿えくぼ」を販売している。　種類は柚子、栗、くるみ、あんず、小豆、ラムレーズンの6種。　寺を訪れる度に買うことが自分達の中では恒例になっているので、今回も柚子の「柿えくぼ」を購入した。　甘過ぎず、滋味豊かである。

　画像は川沿いの南天。　今年は紅葉よりも、沢山の艶々した南天が目立っていた。

――〈その参〉に続く

奈良そぞろ歩き 〈その壱〉

　紅葉も終盤に差しかかっている地方が多い。　近場で紅葉狩りをと思い、先日4時間程度の奈良そぞろ歩きを楽しんできた。　デジカメも若干活躍したので、画像が負けないようにと「紅葉」だったブログ・テンプレートを早めに変更したのはその為だ。

　目的地は正暦寺（しょうりゃくじ）。　奈良駅からタクシーに乗車した。　運転手が話し好きの人だったので直前情報が聞けた。　彼の話では正暦寺のもみじの色加減、微妙に綺麗でないとのこと。　前日に客を送って判ったらしい。
　いざ到着すると流石に多くの観光客が訪れていたが、運転手氏の言ったとおりで、ほとんどのもみじが茶色く端が縮れている。　銀杏の黄色までもくすんでいる。　前から何度もこの寺に足を運んでいるので、今年の色が非常に変だと言いきれる。　この寺周辺では昼夜の寒暖差が小さ過ぎたのだろうか。

――〈その弐〉に続く

神戸に遊ぶ ～番外編～

　先月までアップしていた【神戸に遊ぶ】シリーズの番外編。

　孔雀がゆったりと歩む傍を通れば、“餌ヲクレ光線”を発しているのが分かるけれど、係のお姉さんが離れた場所に居た為に餌やりせずに手だけ差し出しても、当然ながら鳥は知らんぷり。
　するとこの孔雀クン、何やら嘴で突付いては落とし、突付いては落としを繰り返しているようである。　近づいてよく見れば、銀色に光る小さな円形の物体が……
100円玉！
　そうか、そうか、食べられるかと思って咥えてみても、大きいわ割れないわで困っちゃってますぅ、なわけネ？　しかも餌やり代が100円だから、うっかりお客さんが落としたのか、料金箱から転がり出たのか、広い砂利の上に3枚も落ちている100円硬貨。
「これ孔雀クン、誤って喉に詰めては大変ですよぉ」
　と非常に親切なワタクシめは、硬貨を拾い集めて己の財布へ納めた。
　次のゾーンへ繋がる扉を押し開けて進もうとした時、ふと気配を感じて振り返れば
クジャク、ついて来てるやん！

おお寒っ！

　真冬並みの寒さになり、手袋をはめて外出すべきだったと後悔した日。　買い物ついでに　“独りティータイム”する事が多いのだが、猫舌人間乍ら今日ほどの気温になると、ホットコーヒーを時間かけて少し冷ましてから飲むのである。
　この不安定な季候も影響してか、風邪或いはインフルエンザに罹患したとあちらこちらで伺います。
皆様どうか御自愛下さい。

　さて、以下は1ヶ月程前にロイターの記事にあったもので、米国の研究チームが身体的な暖かさと心理的な温かさが密接に関係するという研究結果を科学誌『サイエンス』に発表したとのこと。　被験者にホットコーヒーまたはアイスコーヒーをしばらくの間持ってもらった後、第3者に関する情報を与えてその人の性格特性を判断させるなどの方法で実験は行われた。　その結果、身体的に暖かいと他人をより心が温かい人だと判断し、また自らも他人に寛大になったり信じ易くなったりすると結論している。
　研究結果が真理とすれば何らかの応用も可能と考えるが、果たしてどうなのだろうか。

されどコンビニ菓子

　ゴールデンタイムに放送中の或るTV番組内で、某コンビニで販売している洋菓子を司会者が紹介したら反響が大きく、各店舗は当該商品の割り当て状態だそうである。
　何故それを知っているかと言えば、私もキッチリ買いに行ったから。　さらに、折角行ったのに売り切れていたから。　さらにさらに、売っている店をみつけて家人が購入してきたから。　さらにさらにさらに、想像していたより美味しかったから。
　商品名は「Wクリームエクレア」で、チョコレートでコーティングした生地にカスタードクリームとホイップクリームが挟んである。　ホイップクリームがてんこ盛りなのに、くどくない味で2～3個いっぺんに食べられそうだ。　価格150円にしては合格か？

コンビニに現る

　つい先日の昼間に駅前のコンビニまで行った時のこと。
支払いを終えてレジから離れた直後に、ドアが開いて入って来たのは、ひとりの凄まじいメイク＆コスプレの男性。　全身タイツの手には三叉の槍を持っており、大きな耳があって、頭に触覚までくっ付いている。
　その悪魔かバイキンかといった容貌の小柄な男性が、レジ係のお兄さんにトコトコと歩み寄り二言三言何事か話しかける。　少々のことでは動じない私も最初はさすがに、
「なんじゃ此の人は!?　学芸会の買出し?」
　と我が目を疑った。
　次の瞬間に彼が某プロレス団体のお笑い系　“最弱”レスラーとして出演しているのを思い出し、さらに外の大通りに停まっている車のスピーカーから流れる派手な宣伝口上で、やっと納得がいった。
某プロレス団体の公式サイトを参照すれば――
《ドラゴンゲート　11月16日(日)　大阪府立体育館大会　17:30試合開始》

【速報】 西武ライオンズ日本一

　巨人対西武のプロ野球日本シリーズ第7戦が東京ドームで行われ、西武が4年ぶり13度目の日本一の栄冠を手にした。

就任1年目でリーグ優勝と日本一を達成した渡辺監督の手腕を高く評価したい。

マイケル・クライトン逝去

　作家マイケル・クライトン氏が4日に逝去した。　享年66歳。　がんで闘病されていたと訃報にふれて初めて知った。　日本で最も有名な著作は『ジュラシック・パーク』になるのだろうか。　ともかくショックだ。
　彼が製作総指揮を行なったTVドラマ『ER　緊急救命室』を熱心にご覧になっている方々は、尚更感慨深いであろう。　私も現在BS2で放映中の第13シーズン　“直前”、つまり第12シーズンまで観ていた。　ちなみに『ER　緊急救命室』に関して、個人的に初期シーズンの良さがどうにも忘れられず、後のメンバー総入れ替え状態に愛着が湧かないでいるが（脚本も秀逸だったと思う初期シーズンというのは、アンソニー・エドワーズやジョージ・クルーニーが出演していた頃である）。
　ハーバード大学メディカルスクールに於いて医学博士号を取得し、ベストセラー小説『アンドロメダ病原体』（69年）等で生命科学の素養を生かした云々と時事通信が伝えたとおり、幅広い方面でその才能は如何なく発揮されたと言えよう。　洋画＆SF好きの私にとっては映画化された『アンドロメダ…』、また『ウエストワールド』も脳裏に甦る。　そして、氏の著作や監督作品の内容が今やSFではなく現実となりつつある部分に瞠目するのだ。

金銭感覚は鈍磨する

　……と、つくづく思うニュースが今日のメディアを賑わせていた。　何処もそればかりで、やや食傷気味である。　明日になれば米大統領選結果のほうが主となるであろう。
　清貧が死語となった、ン億円の数字が飛び交う中で、例の容疑者はオカシくなっていったのだろうなと思う。　記事等を読む側は、著作権のややこしさを改めて考える材料になったけれど、ね。