派手さが無かったり、小さかったり、あるいはヘンテコで
「なんじゃこいつ」
という感じで一瞥される生き物も水族館には多数いる。
これなんかはまだマシなほう。 じーっと動かず、あちらがこちらを観察しているかのようなナマズ。
決して可愛いとは言い難いウツボ。
カニだけどタカアシガニのような迫力もなく、かといって美味しそうでもなく……スベスベマンジュウガニとかだったら怖いが、地味過ぎて名前すら覚えていない有り様。
ただ、そう思っているのは人間であって、当の生物はひたすら生きているだけだ。
けっこう有名な漫画家兼ブロガーの方がミシシッピアカミミガメについて、かなり以前に書いておられた。
今や特定外来種として厄介者扱いの代表格アカミミガメつまりミドリガメなのだが、成長してゆく過程で甲長が大きくなる度合い、更に親子二代で飼わねばならぬほどの寿命の長さに言及されていた。
つまり、飼うなら覚悟して飼えと。 その文章はこう締め括られている。
「彼らは日々冷酷なまでに淡々と生きています」
人間の思惑などお構いなしに ”冷酷なまでに淡々と”生きている逞しきものたちが集められた場所は、家庭にも販売所にも展示空間にも、そこかしこに存在する。
「なんじゃこいつ」
という感じで一瞥される生き物も水族館には多数いる。
これなんかはまだマシなほう。 じーっと動かず、あちらがこちらを観察しているかのようなナマズ。
決して可愛いとは言い難いウツボ。
カニだけどタカアシガニのような迫力もなく、かといって美味しそうでもなく……スベスベマンジュウガニとかだったら怖いが、地味過ぎて名前すら覚えていない有り様。
ただ、そう思っているのは人間であって、当の生物はひたすら生きているだけだ。
けっこう有名な漫画家兼ブロガーの方がミシシッピアカミミガメについて、かなり以前に書いておられた。
今や特定外来種として厄介者扱いの代表格アカミミガメつまりミドリガメなのだが、成長してゆく過程で甲長が大きくなる度合い、更に親子二代で飼わねばならぬほどの寿命の長さに言及されていた。
つまり、飼うなら覚悟して飼えと。 その文章はこう締め括られている。
「彼らは日々冷酷なまでに淡々と生きています」
人間の思惑などお構いなしに ”冷酷なまでに淡々と”生きている逞しきものたちが集められた場所は、家庭にも販売所にも展示空間にも、そこかしこに存在する。