夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

その手を離さないで

2010-05-11 23:29:23 | Weblog
 しばしば歌の中で使われるフレーズのようなタイトルになった。 何故かといえば、連休時に訪れた公園で迷子のお知らせの多さに呆れたからである。

 公園はさほど広くなく、主に植物園と動物園とで構成されている。 数年ぶりに来場してみれば、財政事情からか植物園はどことなく寂れ気味だった。 動物園は近年話題になったこともあって力が注がれており、特設入り口まで設けられ、親子連れが長蛇の列を成すほど混んでいた。 私達は植物園のほうへ行く予定しかなかったので、流石は連休むべなるかなとばかり、家族連れの群れを尻目にぶらぶらと森林浴気分で人の少ない道を足慣らしに歩いていた。 すると、園全体に馬鹿デカいチャイムの音が響き、女声のアナウンスが流れた。
「迷子のお知らせを致します……」
 あらあら、あんな人出じゃ迷子の1人や2人出てもおかしくないわな、と思いながら花々を眺めていたのだが、これが全く1人や2人どころではなかったのである。 またしてはチャイムが鳴り響き、迷子のアナウンスが続く。 同じ子かと聴けば迷子状態に陥っているのは、またしても違う子供たちだ。
 親からわざと離れてやろうと企む子が居ても、それはそれで変ではないと百歩譲って考えてみる。 また、自分が保護されて親を呼びつけるぐらいなら救いようがある。 しかし、子供を見失って探してくれと頼みこんでいるらしき数が異常としかいいようがないぐらいに多い。 子供の年齢も幼過ぎる。 公園には約2時間居たが、帰る時刻まで幾度もアナウンスされていた “4歳の女の子”はどうなったのだろう。

 混雑している場所なら尚更、小さな子供連れは慎重になるべきだ。 万が一、事故に遭った場合など設備側の不手際のみ問うつもりなのか。 大のオトナになった我が子の入社式まで付いて行くのに、大事にしなければならぬ幼い時にいい加減な扱いをしている。

 幼児を持つ親御さんへ――

 手を繋げ!

 かつてゲームソフトのキャッチコピーにあった言葉を思い出す。
「この人の手を離さない。 僕の魂ごと離してしまう気がするから」


∽∽∽画像は植物園温室のベゴニア∽∽∽


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛しのスイーツ若しくはフルーツ | トップ | あれから1年経ちました »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
美文 (隠れた1フアンより)
2010-05-12 14:36:02
いつもながら、楽しく拝読させて頂いております、常に美文と美フォトに感心致しておりす。
今後ともの、ご活躍をお祈りいたします。
返信する
隠れないで下さいませ (りえ)
2010-05-12 23:45:00
隠れた1ファンさん、初めまして。
コメント有難うございます!

いつも読んで頂いているとのこと、嬉しきかぎりです!

“美文”など、とんでもない事でございます。
書き出すと延々言いたい文章を並べてしまうだけなんですよ。

隠れずに(笑)どうぞまたお越し下さいませ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事