日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

嬉しい秋風と秋の空 そして亡くなったパンダの話

2010-09-14 10:26:33 | Weblog
朝、窓を開けると涼しい風が入ってくるし、空は抜けるように青い。部屋の温度計は25度。9月半ばにしてようやく窓を開けることができた。まさに生き返った思いである。まだ日中の最高温度は30度を超えるとの予報が出ているが、それでも待ちに待った秋の到来である。「ああ、嬉しい」と朝からなんべんも一人でつぶやいている。つぶやくたびに嬉しさが増す。

暑い盛りに外に出るのは気が乗らなかった。最寄りの地下鉄の駅から緩い坂を10分ほど登って帰りつくだけで汗でびっしょりになる。それでも家に帰ればすぐにシャワーで洗い流すことができるが、外出先ではそうはいかない。歩いているだけで汗が出て、そして冷房の効いた建物に入ったり、電車に乗り込んだりするとこんどは汗が蒸発して体温を急激に奪っていく。それを防ぐために人目を避けて厚手のタオルをアンダーシャツの首元から差し込んで身体を拭い、濡れたシャツの水分をできるだけ吸収させる。こんなことをしているとじじいくさく見られそうで、それが嫌だから電光石火の早業で片付ける。こうした気苦労からもようやく解放されそうで、だから嬉しくてたまらない。さあ、歩き回るぞ、とひとりでに声が出てくる。

そうだ、あのパンダの亡くなった王子動物園にお弔いにでも出かけようか、と思っているところに次のようなニュースが目に止まった。

パンダ「コウコウ」の急死で日本側が払う賠償金は4200万円―中国メディア

010年9月13日、神戸市立王子動物園で飼育されていたオスのジャイアントパンダ「興興(コウコウ、中国名:龍龍)」の死により、中国側に支払う賠償金は50万ドル(約4200万円)に上るという。東方網が伝えた。

記事によれば、来日して8年になる14歳のコウコウが死んだ件について、中国の専門家は発情期ではない時期に麻酔をして無理やり精子を採取しようとしたことが原因との見方を示している。中国国家林業局は近く専門の調査チームを派遣するとして、日本側にコウコウの遺体をそのまま保管するよう求めている。

神戸市によると、9日、コウコウに人工授精のための精子を採取しようと麻酔をかけ、麻酔から覚める途中で心肺停止となった。コウコウを貸し出した四川臥龍パンダ研究センターの獣(ショウ)医師は「精子を採取するという事前連絡は受けていない。死因は麻酔と関係あるのでは」と話している。パンダの発情期は年に1回3~5月で、それ以外の時期は精子が少ないか全く作られないため、採取は不可能だという。

また、中国野生動物保護協会によると、パンダ貸し出しの際の取り決めにより、死亡時には日本側が50万ドル(約4200万円)の賠償金を払うことになっている。(翻訳・編集/NN)
(RecordChina 2010-09-13 16:57:30 配信)

《日本側が払う賠償金は4200万円》に驚いたのであるが、調べてみると朝日新聞がすでに報道していた。私の目を素通りしていたようだ。ここでも日本と中国の見解が微妙にずれている。

 同園によると、14歳のメスのタンタン(旦旦)に発情の兆候が見られたため、この日午前9時すぎからコウコウに麻酔をかけて精子採取を試みたが失敗。午前11時半ごろ、呼吸が浅くなり、心臓マッサージなどをしたが正午に死を確認したという。死と麻酔の因果関係は不明で、中国から専門家が到着するのを待って病理解剖する。(中略)

 2頭は今年7月に借受期間を5年間延長したばかりだった。人為的な原因で死んだ場合は賠償金50万米ドル(約4200万円)の支払いを求められる可能性もあるという。パンダプロジェクトチームのリーダーとして2頭を見守り、2世を待ち望んできた副園長の奥乃弘一郎さん(58)は「気難しいタンタンを包み込むような、優しい性格のパンダだった。残念としか言いようがない」と肩を落とした。同園は10日に献花台を設けた。
(asahi.com 2010年9月10日11時31分)

朝日の報道によると《人為的な原因で死んだ場合は賠償金50万米ドル(約4200万円)の支払いを求められる可能性もある》とあるから、果たしてこの場合が人為的な原因であったかどうかが問題になるのだろうが、それにしてもそこまでして「精子提供」を強要されたパンダが哀れでならない。明らかに人間のやり過ぎである。

ついでに気になることと言えばイチロー選手、10年連続200本安打の記録が達成出来るかどうか、そして白鵬が連勝記録をどこまで伸ばすことができるかどうか、固唾をのんで見守っている。そうそう、それに民主党代表が今日決まる。



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