asahi.comが今回のミサイル騒ぎについて、次のような駐日特派員の見方を伝えている。
《■韓国紙・東亜日報の徐永娥(ソ・ヨンア)・東京支局長(43)
発射予告の後、日本社会は全体的に神経をとがらせすぎていたように見えた。まるで戦争が迫っているかのように伝えたメディアもあった。
北朝鮮の意図は国際社会の注目を集めることだから、残念ながら日本について言えば、成功してしまっている。韓国に比べて日本は全体的に軍事的脅威に対する免疫がないのではないかとも思う。
4日には防衛省で情報伝達ミスがあった。緊張した場面でこのようなミスがあるようでは、本当に軍事的に重要な局面できちんとした対応ができるのか不安になる。
■ニューヨーク・タイムズのマーティン・ファクラー東京支局長(42)
ワシントンやソウルの冷静さに比べて、日本は騒ぎすぎた。北朝鮮は、米国がオバマ政権になりあまり注目されなくなったから、パフォーマンスをやっているだけ。
拉致問題もあり敏感になるのは分かるし、政治家は総選挙前で国を守っているところを見せたかったのだろうが、北朝鮮に攻撃の意図がないことは分かっていたはず。バランスに欠け、パフォーマンスに負けたと言える。誤報は、緊急事態の経験不足で起きたのだろうが、全体から見れば大きな問題ではないと思う。 》(2009年4月6日5時10分)
「ミサイル発射」の号外まで出した朝日新聞が、しれっとこのような記事を流すのがまた朝日らしい。ミサイル報道を一切無視していたら異彩を放っただろうに、戦前からの習いでそのような見識も勇気もないのだから仕方がない。
実験目的(実戦ではない)のミサイル発射だけでこれだけの騒ぎである。私のような戦前・戦中世代にいわせると、ばっかじゃなかろうか、なんであるが、実はマスメディアにしても実害の及ばないことを見越しての騒ぎたてだから、きわめてたちが悪いと言える。しかし騒ぎ立てたのはマスメディアだけで、国民の多くは醒めた見方、すなわち上の駐日特派員のような考え方をしていたように思う。私は良識ある国民の常識を信じるからである。
このようなマスメディアが国民からそっぽ向かれる日の来ることが一日もはやからんことを祈っている。
《■韓国紙・東亜日報の徐永娥(ソ・ヨンア)・東京支局長(43)
発射予告の後、日本社会は全体的に神経をとがらせすぎていたように見えた。まるで戦争が迫っているかのように伝えたメディアもあった。
北朝鮮の意図は国際社会の注目を集めることだから、残念ながら日本について言えば、成功してしまっている。韓国に比べて日本は全体的に軍事的脅威に対する免疫がないのではないかとも思う。
4日には防衛省で情報伝達ミスがあった。緊張した場面でこのようなミスがあるようでは、本当に軍事的に重要な局面できちんとした対応ができるのか不安になる。
■ニューヨーク・タイムズのマーティン・ファクラー東京支局長(42)
ワシントンやソウルの冷静さに比べて、日本は騒ぎすぎた。北朝鮮は、米国がオバマ政権になりあまり注目されなくなったから、パフォーマンスをやっているだけ。
拉致問題もあり敏感になるのは分かるし、政治家は総選挙前で国を守っているところを見せたかったのだろうが、北朝鮮に攻撃の意図がないことは分かっていたはず。バランスに欠け、パフォーマンスに負けたと言える。誤報は、緊急事態の経験不足で起きたのだろうが、全体から見れば大きな問題ではないと思う。 》(2009年4月6日5時10分)
「ミサイル発射」の号外まで出した朝日新聞が、しれっとこのような記事を流すのがまた朝日らしい。ミサイル報道を一切無視していたら異彩を放っただろうに、戦前からの習いでそのような見識も勇気もないのだから仕方がない。
実験目的(実戦ではない)のミサイル発射だけでこれだけの騒ぎである。私のような戦前・戦中世代にいわせると、ばっかじゃなかろうか、なんであるが、実はマスメディアにしても実害の及ばないことを見越しての騒ぎたてだから、きわめてたちが悪いと言える。しかし騒ぎ立てたのはマスメディアだけで、国民の多くは醒めた見方、すなわち上の駐日特派員のような考え方をしていたように思う。私は良識ある国民の常識を信じるからである。
このようなマスメディアが国民からそっぽ向かれる日の来ることが一日もはやからんことを祈っている。