日々是好日

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小泉純一郎首相の『郵政民営化』は織田信長の桶狭間

2005-08-14 15:13:51 | 社会・政治
私には敗戦必至と思われた小泉首相が参議院本会議での「郵政民営化関連六法案」否決を承けて乾坤一擲の勝負に打って出た。衆議院を解散してしまったのである。この法案に反対したため来る総選挙で公認を受ける見込みがなくなり立候補を断念した能勢前衆議院議員の発言が素直で分かりやすかった。

「すさまじい政治の世界を感じた。うーん、すごいな。そういうことであります」

彼女はまさか衆議院解散はないと思っていたそうである。
その経歴から云へば政治家としてはまだ駆け出し、見通しが甘かったとしても仕方がない。

これに反して彼女の所属する亀井派の頭領亀井静香氏が前議員になってからの数々の発言は頂けない。泣き言としか思えないからである。衆議院で法案が僅差で可決され、第二ラウンド(参議院)ではノックアウトだと意気軒昂であった頃、参議院で否決された先のことをどう読んでいたのだろう。小泉さんははやばやと『参議院で否決なら衆議院を解散』を打ち出していたのに、亀井氏ほどのベテランの政治家でもこのような事態を予想だにしていなかったのだろうか。

『郵政民営化法案反対三十七士』の多くは『自民党の本流』を標榜しておられるようである。ところがその『本流』とは『馴れ合い・なあなあ主義』を主な政治手法とする旧態依然な単なる『政権亡者』のように私には映るのである。

旧態依然の『自民党の本流』を象徴する一つの出来事があった。政界引退を表明した橋本竜太郎元首相の後援会が橋本氏の次男を後継者として擁立、それを承けて岡山県の自民党県連が彼を公認候補として近々党本部に申請するとの報道があった。『地盤の世襲』に私は北朝鮮の金正日氏を連想してしまうが、それはともかくこの世襲者を一も二もなく公認候補とする自民党県連のどこに国政を見据えた見識があるのだろう。

この『自民党の本流』をぶっ壊すために小泉首相が立ち上がった。ついでに同じくこの法案に反対した民主党をも串刺しにしかねない勢いである。『郵政』を主な争点とした選挙戦に臨む小泉首相に、私は桶狭間にまっしぐらに突っ込む織田信長を思った。

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