日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

城崎温泉で消えた腕時計がわが家のソファーに出現

2010-11-28 18:12:15 | 旅行・ぶらぶら歩き
11月7日から9日にかけて友人夫妻とドライブ旅行に出かけたことを二泊三日ドライブ旅行の終わりに書いたが、その時に書かなかったことがあった。城崎温泉の三木屋でチェックアウトを済ませたときに、妻が腕時計を忘れたと言い出した。部屋にとって返したがどこにも見当たらない。忘れ物のないことを確かめて部屋を出たのだから当然のことである。しかし妻の腕に時計がないのも事実である。ハンドバッグとかポーチとか、考えられるところを探しても出てこない。宿では片付けた夜具までも丹念に調べてくれたが出てこない。部屋に見当たらない以上、荷物のどこかに紛れ込んだのかもと考えることにして、手間をかけたことを謝して宿を後にした。心には引っかかるがミスはわが方にあり、そんなことで友人夫妻に気を遣わせても申し訳ないので、「もう忘れた!」と宣言してドライブを続けたのである。

先ほど妻がお茶をそちらですると言い出した。ケーキと紅茶を私の部屋に持って行くから部屋を片付けなさいとのメッセージなのである。ソファーの上などにもあらゆる物が積み上げられ座るところもなくなっていると、それを片付けさせようとするのかこういうお節介をする。仕方が無いのでソファーの上に脱ぎっぱなしにしていたセーターとかダウンベストを片付けようとしたところ、その下にきらりと光る物がある。それがなんと城崎で消えてしまった腕時計であった。失せ物が時空を飛び越え突如現れたものだから、まるで狐につままれたような気分になった。

腕時計が消えたのも現れたのもまさに忽然、だからどのような経緯でそうなったのか簡単には思いつかない。もしかして、と考えられるのはダウンベストの存在である。日本海から湖北方面に出かけるので用心のためにボストンに積めて行ったが、着用することはなかったと思う。しかし何らかの弾みで宿の机の上にあった(ことは私も確認している)腕時計が、口を開いていたボストンの中に落ち込んでダウンベストにひっかかり、家まで持って帰ったのではなかろうか。この数日、寒いのでダウンベストを纏ったが、ボストンからベスト取り出したときに腕時計がソファーの上に落ちたのではなかろうか。今のところベストが介在していたと考えるのがもっとも合理的なように思う。二十日ぶりに姿を現したこのソーラー腕時計はちゃんと正しい時を刻んでいた。

さっそく三木屋に電話をしてかくかくしかじかと状況を説明し、どのようにしては分からないまでも腕時計が出てきたことを喜んでもらった。オフイスに「○○様、腕時計」と掲示を貼りだしていたそうである。これで宿の方も安堵されたことだろう。そう思ったら、急に食べ残してきた蟹に未練が湧いてきた。

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