日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

規制のための規制のPSE

2006-03-25 11:54:38 | 社会・政治
経産省、PSE緩和 中古品の販売、当面容認 (産経新聞) - goo ニュース

タイトルには分かったようなことを書いているが、私の理解していることはPSEマークを付けていない家電製品の中古品が四月から売買できなくなるということだけで、実はPSEが何を意味するのかも知らないのである。日本国内の法律問題でありながらローマ字を使うこと自体からしてうさんくさい。

PSEマークのない製品はそんなに危険なのだろうか。そんなことはあるまい。もしほんとうに危険なら全日本の全家庭からPSEマークのない電化製品を撤去させるのが筋である。げんに温風暖房機問題でナショナルが行っているではないか。現在家庭にあるものはそのまま使ってもいいが、売り買いは駄目では筋が通らない。このこと一つを取り上げてみても、規制のための規制を持ち込もうとしていることがうかがわれる。さらに中古品の輸出業者にはこの規制が適用されないとは、たとえ問題のあるものでも買うのが外国人なら問題にしない、ということで、日本が『大国意識』を丸出しであることが恥ずかしい。

《電安法は家電製品などの事故を防ぐため、製造・販売業者に安全性の確保を義務付ける法律》の文字面自体は当たり前のことなので特に異を唱えることはない。電安法を現実に適用するに当たっての方策が国民の『生活感覚』とは相容れない非現実的であることが問題なのだ。その意味では姑息な便法であれ「四月以降も事実上販売可能」と経産省が早急に適用を改めたのは評価できる。しかしこの対応そのものがもともとPSEマークがあってもなくてもどうでもいいことを示している。中古品の販売については『市場原理』に委ねればいいので、こんなことまでお役所が口出しすることはない。

『規制緩和』への反動がお役所に起こり始めたのだろうか。

最新の画像もっと見る