星のひとかけ

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今朝の空 till dawn...:『エイルヰン物語』と「黄金の夜明け団」

2019-01-20 | 文学にまつわるあれこれ(妖精の島)
今朝、、 夜明け前の東の空に とても素敵な光を見ました…


見て、、  みて!!



加工もなにも施してない そのままの画像ですよん♡



少し引きにして写すとこんなかんじ
海上から街まで全部の画像だともっと美しいんだけど、、 建物とか色々写ってしまうのでここまでで。。



海上の雲間から太陽が顔を出し始めると、 薔薇色の光線はゆっくりと消えていきました

 ***

ね? 素敵でしょ…? まさに 薔薇十字の夜明け。

このブログでも過去に漱石がらみで幾度か書いた事のある 19世紀末英国の ヲッツ=ダントンによる小説『エイルヰン物語』(過去ログ>>

その中にも こうした 光と雲がつくりだす《薔薇十字》の事が何度か出て来ます。 それは、、 ウェールズの山スノードンの山頂から見る太陽の光の十字架として描かれていて、 それを見ることはなんらかの《予兆》でもあるのです。。
、、なんだか、、 イェイツなども係わった事のある「薔薇十字団」 そののちの「黄金の夜明け団」The Hermetic Order of the Golden Dawn が言いそうな事にも思えますが、、 物語の中では ウェールズ地方のロマ(ジプシー)の人々の教え、なのです。


『エイルヰン物語』戸川秋骨譯 大正4年

物語のほんとの結末部分です。(私が眼にしたのとひとつ異なるのは、 私が見たのは夜明け、 エイルヰン物語では夕暮れ、、。 でもスノードン山から海を見る方角は西なので夕暮れしかこの薔薇色の十字架は現れないし、 東京では東しか海は無いから、 薔薇色の十字架が見られるのはきっと夜明けでいいんだと、、 勝手に解釈しています… 笑) 

ここに出てくる「十字架の前兆(しらせ)」 は、原語では "the Dukkeripen of the Trushul."

Dukkeripen は fortune-telling

Trushul は ロマの言葉で cross


 ***

きょうは 大寒です。 

その朝にもたらされた 《fortune-telling》 、、なにを教えてくれているのかしら…



だいじょうぶ…  どんな未来でも 素直に受けとめます。。

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