星のひとかけ

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不忍池と東京国立博物館 つづき…

2017-07-20 | アートにまつわるあれこれ
ツイートの方にも載せましたけど、 先日の、東京国立博物館のおみやげに《文香》を買いました。

大好きな酒井抱一の四季花鳥図巻の絵柄で四季4種類あって、、 夏にしようか秋にしようか迷った末、「秋」の絵柄を…。 萩にとまった鈴虫や、朝顔のパーツは中に香木のチップが入っていて、 はずして手紙に入れたり、抽斗に入れたりできまるんです。



カードみたいにお部屋に飾っているとエアコンの風に香が涼やか…  
絵皿などを立てかける皿立てがどこかにあったはずなので探してそこに立て掛けておけば、 良い香りがすることでしょう。。 白檀を基調としたやさしい香りです。

 ***

不忍池で蓮の花を見た日には まだ知らなかったのですが、、 不忍池のほとりに 横山大観先生が明治41年から住まわれた家があって、、 現在は「横山大観記念館」になっているんですって。。

居宅は戦災にあったので新しく建てたものだそうですが、 以前の形を再現してあるそうで、 お部屋からは不忍池が眺められるそう…

大観先生、、 89歳と長生きされたので 昭和のTV映像の中で磊落に笑っておられる姿とか覚えていて、、 だから漱石などよりずっと年下のイメージを勝手に持っていたのですが、 明治元年生まれで漱石とほぼ一緒。。 漱石が『吾輩は猫である』を書いていた明治38年には 菱田春草とともに英国へ行って展示などしていたと…

東京文化財研究所 年譜 http://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8862.html

「横山大観記念館」は夏季休業があるそうなので、 秋になったらぜひ行ってみたいと思っています。
http://taikan.tokyo/index.html

、、今、 菱田春草さんのwiki見てみたら、 大観さんとインド、アメリカ、ヨーロッパと回られたそうですね、、 ずっと仲が良くて帰国してからもしばらく一緒に住んで共に絵を描いていたのですね… 春草さん、 早く亡くなったけれども、 濃密な時間を大観さんと過ごしたことでしょう。。 春草さんの画をいつも見たい、見たいと思っているのだけど、 なかなか展示を目にする機会が得られなくて…

大観さんと春草さんの外遊記とかあるかしら… 今、検索したらなんか無いみたいだけど、、 なにか残っていないかなぁ。。

代りに出てきたのが、
『鼎談 餐 』(1983年) 横山 大観, 和田 三造, 谷崎 潤一郎 による対談集みたい。 大観先生、、 大酒のみのイメージですけど、、 どんなお話をしているのか今度読んでみましょう。。

 ***

最近、 ようやく日本画に目覚めてきた気がします。。 それは 東京での暮らしが長くなって、 日本はこんなにも雨の多い国だったのかと身を以て知ったことが大きいかもしれません。。  故郷はと言えば 日本のギリシャ並みに降水量の少ない、 青空が多くて、紫外線が強烈で、湿気の少ない山岳だったので、、 自分の知っていたのはあれはちょっと日本的ではなかったんだな、、と(笑)

今読んでる『猫』でも、、 鰹節が有名な南国育ちの寒月さんが、 「女もあの通り黒いのです」「だって一国中ことごとく黒いのだから仕方がありません」と、 みんな日焼けしている話をしますが、、 そういう画はきっと さっきの『鼎談』で 大観先生と対談されている和田三造画伯の「南風」ですね..
http://kanshokyoiku.jp/keymap/momat08.html

あ、、この絵 1907年、、これも『猫』の同時代の絵ですね、、
 

、、抱一の画からずいぶん話が逸れました(笑)


梅雨の緑も美しかったですが、、 からりと晴れ渡った夏空もまた、、 良いものです。


暑さにまけないよう…
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