星のひとかけ

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わが家の百済観音さま…

2020-06-20 | アートにまつわるあれこれ
前回、 この春に中止になってしまったコンサートのこと 書きましたが、 もうひとつ、 チケットを用意していて中止になって行けなかった美術展が。。

国立博物館での「法隆寺金堂壁画と百済観音」展。
チケットは、 百済観音像のフィギュア付き(海洋堂製)のものを購入してあったのです。

展示が中止になってしまい 公開はされないのかしら… フィギュアはどうなるのかしら… それよりも 百済観音さまは誰もいない博物館の中で 展示期間が終わるまでずっと立っておられるのかしら… などと心配したまま 結局会期は終了してしまい、、 百済観音さまは無事に法隆寺にお戻りになったのでしょうか…

フィギュア付き鑑賞券は、 図録とのセット送っていただけることになり、 昨日手元に届きました。



百済観音さま、、 大きさは16センチと小ぶりですが、 このお仏像をとても《フィギュア》とは呼べません。。  本当に精巧で美しくて、 立派な観音様のお仏像です。





実物の百済観音さまには 三度?お会いしに参りましたし、 23年前(だったらしい)の東京での展示の際にも参りました。  あのしなやかで細身の、 飛鳥の人びともこの美しいお姿をどのように感じて見上げていたのかしら…と 遥か古代に想いを馳せずにいられない不思議な魅力あるお姿です。

私自身はなんの信仰も持ってはいませんけど、 好きなお仏像を前にすると 静かな穏やかな気持ちになることができて、 奈良や京都はもう幾度も行きました。 子どもの時の修学旅行で買って来た 広隆寺の弥勒菩薩像と 東大寺の仁王像は、並んで実家のお仏壇の中でご先祖様をお守りして下さっています。 
今度の百済観音さまは、 この東京の我が家でのご本尊? 守り神さま? としてずっと大事にしたいです。。

どこに置かせていただきましょうか…と迷いつつ、 結局 リビングのいつも目にしている ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「荒野の洗礼者聖ヨハネ」さまの額の前という、 西洋も東洋もまぜこぜの状態に、、 (どうかお許しを…)

決して信仰とか祈りの気持ちとか、軽んじているわけではないのです。。  洗礼者ヨハネさまも観音菩薩さまも この世を憂い、人びとに救いの手を差しのべ、導いてくださる修行者(行者・行人)である姿に魅かれるのです。 道を究めた方ではなく、 今もなお道を求めて歩きつづける途上にあるお方、、 。





ちょうどよい大きさの ちょっと厨子のようにも見える箱におさまっていただいて、 これから毎日毎朝、、 穏やかな気持ちでお姿を目にすることが出来ますように… 
あまりにも未熟で修養の足りない自分への戒めも込めて……


今朝は お香のよい香りも漂っています…



どうぞ よい週末を…
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