つぶやく

何気に、つぶやいてみたら意外と大きな声だったので、自分でびっくりしました。
まあ、何のこともない普通の言葉なんですが、一人でしゃべっていると、「ちょっと変な人。」と、思われてしまうのが恥ずかしいのです。
私は、よく一人でつぶやいているのです。
普通の人は、心の中で思うことが私にはできないのです。
だから、神様参りの願いことも、こっそり声に出して言っているのです。
「聞こえたら、どうしよう。」と、思いながら。

施設のおじいさんが、一人でしゃべりだしました。
「あの人、もう進んでしまった。」と、みんなが悲しそうな顔をするのです。
進むとは、認知症のことなのです。
一人でしゃべっている私は、ある意味、周りの人から見れば、患っている人になるはずです。
「ダメだ。ダメだ。」と、周りを見回して、人がいなかったのが、せめてもの救いです。
もうあまりしゃべらずに、腹話術のように口の中だけでしゃべることになります。
そのうち、肩に人形をのせて、あたかも人形がしゃべっているように毒を吐くことも考えています。
ちょっと楽しいかもしれません。

また、コロナが終わったら京都に神様参りに行きます。
私が、こっそり願い事を声に出して言っているのを横で見ているお友達はどう思うでしょう。
「言ってるよ。」と、笑っているかもしれません。
私の願い事は長いので、びっくりするような。
早く、コロナが終わって遊びに行きたいなぁ。
こればかりは、私の力では、どうにもならないので、ひたすら待つことにします。