心の問題は、人生の問題

どうも、同僚が軽いウツの状態になっています。
それを慰めている人の言葉もチラッと耳にしたのですが、「心の持ちようだ。」というのです。
それは違うと思います。
相談する人を間違えているようです。

心の持ちよう。と、思うのは、その人が心を患ったことのない人の言葉です。
心の問題は、人生の問題です。
軽く扱ってはいけないのです。
私も心を患ったことのある人間です。
軽く、「心の持ちようだ。」と言われたら、「そうかなぁ。」と、思うけど、心に響かないのです。

心は、一本の樹です。
真っすぐに育てば強くなります。
しかし、風が吹いたり、日照りに遭ったりすると、へなへなとしおれてしまうのです。
本当は、樹もジャングルのように密集して生えていたいのです。
しかし、密集すると、お互いに栄養を奪い合って小さな樹になります。
樹は、時間をかけてゆっくり大きくなります。
だから、へなへなになる前に、ちゃんと補強をしてやらないといけません。
水も必要だし、日光も必要、養分も必要、剪定も必要。
心の樹は意外と手間のかかる奴です。
ちゃんと大きくしてやらないとダメなんです。

本当は、ゆっくり話を聞いてやりたいけど、私の話を聞く気にはなれないようです。
人生には、ゆっくりしないといけない時間があります。
ちょうど、彼女には、今、その時間が必要なのです。
今は、「がんばれ。」「心の持ちよう。」ではなく、「ゆっくり休め。」と、言ってやりたいんです。