ごじらいく

足跡の先に・・・

未来

2019年01月24日 | 読書
10才の章子へ

こんにちは、章子。
私は20年後のあなた。30才の章子です。

湊かなえさんの「未来」を読みました。
何とも言えない小説なんです。
そう言えば、湊かなえさんの小説のドラマをいくつか見たことがあるんです。
いつも心がふさぎ込んでしまうようなドラマでした。

そして、本を読み、尚、心がふさぎ込んでしまったのです。

章子が受け取った手紙は、本当に未来の自分からのものなんでしょうか。
未来は明かるいんでしょうか。

章子に降りかかる不幸は、未来までつながってしまうものではない。と、信じたいのです。
湊かなえさんの小説は、いつもなにか心をふさぐものがあるんです。
もし、私が章子なら30才になるまで、耐え忍ぶことが出来るのだろうか。と、思ってしまいます。
400ページある長編小説を飽きさせることなく読ませる湊さんの実力は、ものすごいものがあります。
よくこれほど不幸があるのか。と、思うほど不幸が続くのです。
この小説を読んで、私は幸せの部類に入るのではないか。と、錯覚を見せてくれます。
結末はどうなるのか、最後までわかりません。

私は、章子に「幸せになって欲しい。」と、思うのです。
小説にそんな気持ちをさせるのは、ホントおかしいですよね。
でも、そんな物語なんです。


コメント
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