川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

伊勢田さんの新書

2007-05-21 17:59:36 | ひとが書いたもの
哲学思考トレーニング哲学思考トレーニング
価格:¥ 819(税込)
発売日:2005-07-06
伊勢田哲治さんの新書。「批判的な思考法」(クリティカルシンキング)についての実践本。類書としては、「議論のウソ」ということになるだろうか。

科学についての章もある。そこでは、今西進化論が取り上げられていて、なかなか興味深い。これが「議論のウソ」だと、ゲーム脳が話題になるわけだけれど、伊勢田さんの本では、もっと「ほんまもん」の権威の言説をクリティカルに読むトレーニングをする。
で、そういったクリティカル・シンキングのキモが、実は「思いやり」であることを強調しているのが面白い。
たとえば、論争というのは、闘いではなくて、地平の融合とう到達点にまで至るための協同作業なのだと捉えなおしたい。

ぼくはそういう協同作業は好きで、なんとかやってみることが多いのだけれど、よく失敗する。相手が協力的なら、実際、地平が広がる独特の快感がある(このブログのコメント欄なんかでも、時々、そういうことがあると思う)。でも、最初から、相手をねじ伏せようとしか考えていない相手だと、そううまくはいかないことも多い。たとえば、懐かしい「駅キレ若者」のエントリの時みたいに。

というのは、正確にはこの本の内容と重ならないのだけれど、それでも示唆に富んでいた。

おたがいにどんな認識の枠組みを持っていて、どう違うのか、というところを明らかにする努力を払うだけでも、ずいぶんコトは違うはずなのだなあ。
そのためには、思いやり、か。

疑似科学と科学の哲学疑似科学と科学の哲学
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2002-12

あと、伊勢田さんといえば、はずせないのがこの本。↑

議論のウソ議論のウソ
価格:¥ 756(税込)
発売日:2005-09


プールで鼻水?

2007-05-21 10:16:44 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
相変わらず花粉症セカンドステージで、口の中が痒いカワバタです。
昨日、多摩川にエビをとりにいったから尚更(まさにタミフルの時間帯!)。

で、話題は、プールのアレルギーのこと。
プールでアトピーが悪くなったり、というような話は聞いたことがあったのですが、うちの息子、プールにいくと鼻水がだらだらだそうです。
ごめん、みんな。でも、止められない!というくらいに水様のものがだらだら流れる。
たしかに、塩素とか、アレルゲン候補はいくらだったありますよね。
調べてみたら、たしかに、プールで鼻炎が出る人は時々、いるみたい。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~Fujiki/swim_kbbs1/42782786402768.html
http://d.hatena.ne.jp/mizumore/20070418
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/suieibien.htm

最後のエントリでおいしゃさんが言っているみたいに、点鼻薬を事前にさせてからいかせようかなあ。
というのが目下の消極的(?)解決方法。

あるいは、水がもったいないので塩素を多く使って長持ちさせている疑惑が持たれているスイミングスクールに対して(疑惑を抱いているのはぼく、ですが)、現状の確認と、もしも、問題ある場合は改善を要望したりするのも……疲れそう。