確率と統計のパラドックス―生と死のサイコロ 価格:¥ 2,940(税込) 発売日:2004-12 |
この本は、統計学の歴史と今をいったりきたりしつつ述べてくれるもので、類書としてはこのあたりか。
統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀 価格:¥ 2,310(税込) 発売日:2006-03 |
読み物としては後者の方が優れている(読めばたいていはそう思うはず、というのは主観的な判断だが)。前者は、イギリス人らしいウィットに満ちた原文(たぶん)を、忠実に日本語に移し替えようとする訳出方針(たぶん)のせいで、ちょっと読みにくくなってしまっているのだ。かといって、本の価値を減じるかというと、そういうこともなく、単に奨めにくいだけ。なかなかの内容です。特にベイズ統計学のあたりは、分かりやすい書き方を途中までしていると思う……。
しかし、それよりも衝撃的だったのは、うたうベイジアンの話しだ。
なんとベイズ統計学の研究者は、国際学会で毎回、ベイジアンの歌をうたうのだそうだ。
ベイジアン・ボーイとか、ベイジアン・ナイトとか、テーマソング(?)がいくつもあるとか。
調べてみたら事実だった。歌集(?)まである。
2000年のバレンシアでの学会の後にたぶん編纂されたもので、ミネソタ大学の生物統計のサーバにおいてあった。
ちなみち、ベイジアンボーイは、クリフ・リチャードの“Bachelor Boy”の替え歌。
息子よ、おまえに言っておきたいことがある。
ベイジアンは素敵だぜ。
おまえもベイジアンになるのだ。
とかなんとか。
こういうの本気で歌っているおっさんたち@バレンシア、を想像して、ほっこり気分ですね。
気味悪い?
Bayesian Boy
Words: M. Rimmer
Music: Cliff Richard (“Bachelor Boy”)
First performance: Valencia 6
V1: When I was young, Tony said,
“Son I’ve got something to say,”
And what he told me I’ll never forget,
Until my dying day.
Chorus: He said, “Son you are a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Son you’ll be a Bayesian boy,
Until your dying day.”
V2: When I was sixteen I fell in love,
With an asymptotic m.l.e.,
But I remembered just in time,
What Tony said to me.
Chorus: He said, “Son you are a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Son you’ll be a Bayesian boy,
Until your dying day.”
V3: As time goes by, I probably will
Have to pack up and move away,
Leave my friends and family,
For Sheffield the Bayesian way.
Out chorus: But it’s all right, ‘cause I’m a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Happy to be a Bayesian boy,
Until my dying day.
Yeah, we are Bayesian boys,
And that’s the way to stay,
Happy to be Bayesian boys,
Until our dying days!