川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「脳にいい本だけを読みなさい!」

2010-02-18 12:53:12 | ひとが書いたもの
脳にいい本だけを読みなさい!― 「脳の本」数千冊の結論脳にいい本だけを読みなさい!― 「脳の本」数千冊の結論
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-02-19
森建さんの最新作だ。
タイトルは、強烈な皮肉を込めたもの。

2009年にタイトルやサブタイトルに「脳」がついた方は570点。一ヶ月に50冊弱が世に出る壮絶なことに気づいた著者は、手当たり次第に(?)「脳」本を読み、いったいこれなんじゃい、と追究する。
森建さんは、こういう俯瞰的な仕事が非常に得意なのだろうか。「グーグル・アマゾン化する社会」と似たflavorをそこかしいこに感じる。

見識として感心したのは、「ゲーム脳」なんて誰が見てもどうでもいいような話はもうほぼスルーして、脳トレや、茂木さんらの功罪にしっかり切り込んでいること。

90年代からの脳本の流れを追いつつ良書が多かった時期から、やはり「脳内革命」で流れが変わったとか。

また、川島さんや、茂木さんが、持っているかもしれない「問題性」の所在の微妙な違いの指摘など、ああ、なるほどなあ、と思った。

なお、この本の中には、著者が読んだ(必ずしも推薦しているわけではない)脳本101冊が紹介されている。
その中には、めちゃくちゃ面白そうなものがいくつかあった。
読んでみよう。

たとえば、これ。非常に面白そう。
つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2009-09