草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

冬に

2008-02-08 18:33:05 | 雑感
 静かな冬の一日

住井すゑ『わたしの童話』を読み直す。
誕生日に長男から渡された。何年前だったかの。
ザワザワザワ・・・・
いつ読んでも、何度読んでも、
心がざわつく。


繰り返し、また繰り返す。
日が沈み、3回目を読み終える頃、
ふと、
詩の一節が口を衝いて出る。

 
    ほめたたえるために生まれてきたのだ
    ののしるために生まれてきたのではない
    否定するために生まれてきたのではない
    肯定するために生まれてきたのだ

    無のために生まれてきたのではない
    あらゆるもののために生まれてきたのだ
    歌うために生まれてきたのだ
    説教するために生まれてきたのではない
    
       
谷川俊太郎「冬に」。。