草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

水仙

2008-02-23 11:49:56 | 山の暮らし
 夜明けが、だいぶん早くなってきた。

散歩も、6時には家を出ることができるようになった。

いつものように、深呼吸して庭を見渡す。
この数日、暖かい日が続いていたため、雪はだいぶん溶けてしまったようだ。
正面の小野子を見上げると、頂上から少し左よりに、大きなまあるい橙がかった月。
ワタシが散歩に出るのを、待っていてくれたかのよう。
右手の月に見とれながら数分も歩くと、すっーと山に帰って行った。

そのあとは、また一人で散歩を続ける。
峠あたりにくると、
左に見え隠れしていた小野子は、再び、違う形でワタシの前に全体を見せてくれる。

そして・・・・
なんと、あの月は、先回りして待っていてくれた。
こんどは、山頂よりずっと右下方で、やさしい色を残して・・・



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昔から大好きな花の一つだった水仙。
「すいせん」というのは、漢名を音読みしたもので、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国古典から、
花の姿と芳香が、まるで「仙人」のようだということで命名されたらしい。
学名は、Narcissus(ナルシサス)。ギリシャ神話の美少年の名前で、
彼は、泉に移った自分の姿に恋し毎日見つめ続けて、いつしか1本の花になってしまったという。

ウーン。。。

清楚で、しなやかさを伴いすくっと立っている。
そばを通ると、ふっと香りが・・・・

雪中花の和名のごとく、
雪の中にあっても、なんとなく春を感じさせてくれる花だが、
もちろん、高山では、まだまだその姿を見ることはできない。
コレは、前橋の水仙。


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今日、夕方から、高山村では、「星まつり」というのがあるらしい。
小野子の前に位置する「みどりの村 たかやま高原牧場」の斜面に灯りがともる。
毎年、何か文字が浮き出るらしい。
尺八のコンサートや、豚汁、甘酒配給も。

特に、これといったものは何もない高山村だが、
県立天文台があるので、星に関する催しということで考案されたのであろうが、
なぜ、「星まつり」が、この時期なの?
ろうそくの火文字と星との関係は?

観光客誘致のため?
地元村民交流のため?

なんだか、わけのわからないような気もしないでもないが・・・・
結構、ラジオでも何回も告知していた。
さて、新参者のワタシはいかがいたしましょう?
きれいな星は、いつでも自宅でも見られるしなあ。
夕方から雪の予報だしなあ。
豚も甘酒も嫌いだしなあ。
でも、コンサートは聴きたいなあ。。
それに、村民として、どんなものか一度は見ておきたいしなあ。。。





    そういえば・・・・・
    水仙の花は、なんだか星に似ている。。