草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

福よ来い! 春よ来い!

2008-02-03 10:55:46 | 山の暮らし
 朝、起きて窓を開けたら、
シャーシャーと音を立てながら雪が降っていた。


本格的?な雪としては、今冬3,4度目くらいかな。
今朝は、今冬2回目の除雪車が、わが家の脇の道を通る。
今週1週間も、ずらっと並んだ雪だるまマーク。
またも閉じこもる日々?
そろそろ、雪も飽きてきた。。。
明日は立春。

窓をぜ~んぶ開け放して、
雪の降り積もる外に向かって、「福は~内」「福は~内」。
鬼さんは、今、家の中に四人と、玄関に一人いる。
この鬼さんたちは、ワタシの大切な友人たちなので、「鬼は~外」はなし。


ああ~、気持ちいい。。

子どもらが幼いころは、必ずやっていた豆まき。
集合住宅にいたころ___
暗くなると、3階の窓から、ちょっと抑えた声で、「鬼は~外」「福は~内」と・・・・
しばらくすると、どこからともなく2,3の声が唱和する。
ちょっと、ほっとして、今度は少し大きな声で、また、「鬼は~外」「福は~内」。
それが、20年前、戸建で70坪位に区画された500もある大規模住宅団地に越してから___
全く、他の声を聞かなくなった。
それでも、我が家は、欠かさずやってきた。
恥ずかしさもあり、小さな声で極手短に・・・・
そして、ついに、3年ほど前の節分の前日。
裏の家のOさんやってきて、
「明日は節分だけど、もう、あんたんちは子供がいないんだから、豆まきはやらないだろうね!!」と、くぎを刺された。
朝になると、豆が自分の敷地にも何個か落ちていて困るというクレームだった。
ゲッ!
じゃあ、もうやれないのか。
私は、ホントにホントに小さな小さな声で、窓も開けずに、「福~は内」と数回呟いて、ぼりぼり豆を食べた。

そして、
今年は___
ど~んな大きな声を出しても、隣家には聞こえない、
ど~んなに豆をまいても、隣地には届かないココで、
ぜ~んぶの窓を開け放し、
ベートーベンの交響曲第4番の音楽に負けないくらい大きな声で、


ただただ静かな雪景色の中、
思いっきり、
「福は~内」「福は~内」



外気温1℃の空気がが家の中に入り込む。
気持ちいい~~。
豆は雪の中にポツンポツンと埋もれてしまったけれど、
雪が溶けたら、鳥たちがたくさん集まってくることだろう。



   それにしても____
   年の数だけの豆を食べきれなくなったのはいつの頃から?
   子供の頃は、
   節分の直前に誕生日があり、1つでも多く食べられてうれしかったのに。。