草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

恋しや東京

2015-05-10 03:56:29 | おでかけ




歳を摂ると、すべてにおいて億劫になる。
と、いうのはワタシだけ?




朝食時、何を血迷ったか?
ふと思い立って、歯磨きもそこそこに、
そこらへんのものにぱぱっと着替えて、
山を下り、40分後には電車に飛び乗り、一路東京へ。


見たいな、聞きたいなというものがあっても・・・・
疲れるしなぁ。
行こうか行くまいかどうしようかなと迷っていても、
結局、「まっ、いいか」となってしまう。


元来の面倒くさがりのワタシが、
歳をとるにつれて、それがひどくなる。

で、
迷う隙を与えず、
思い立ったらすぐに行動に移さない限り・・・・と。

これまでの東京行きは用意周到で、もちろん始発で。
だが、今回は予定なしに、しかも出発直前に、寝ていた娘を電話で起こし、
渋谷で待ち合わせた。

なにしろ
スマホという便利なものを操作できる娘がいれば心強い。
ワタシは、ぽかんとだだついていけばよいのだ。


着いたら、もう昼近くだったので、まずは、ヒカリエで腹ごしらえ。
そのあと、娘のアパートまで歩いてみる。

いやはや、
やはり東京は魅力的だ。

普段から、
もう「別に欲しいものはない」「特に見たいものはない」と思っていたはずのワタシが、
「これが欲しい」「あれも見てみたい」というものがあちこち至る所に。
萎えていた五感がムクムク。



そうして、一番の目的、
「ゆずりは」東京展で公開される、からむしで織られた布を見に南青山へ。
次は、六本木での水田典寿さんの個展を。
が、しかし、
そのころには、もうへたってきた。、
どうせ東京に行くなら、あれもこれもと欲張ったが、
その半分もこなせず、ギブアップ。
十数年前は月一度は行っていた東京。
東京まで1時間余りの田舎に移り住めたらいいのにと
虫のいいことを考える。


渋谷まで戻り、夕食を摂る。
夜も7時過ぎだというのに、
渋谷の街は、昼間より人が増えている。
高齢化社会だという日本が、
ここだけ見ていると信じられない。





      最終列車で帰宅したのは午後11時前。
      ぐったり疲れ、ぐっすり眠れるはずが、
      ココとのギャップがあまりに大きく、シゲキが強すぎたのか、
      帰り際に寄った、娘がよく行くという喫茶店の一杯1000円もするコーヒーが強すぎたのか、
      一睡もできず朝を迎えたワタシは、
      ただただカエルの声だけの中で、
      薪ストーブの火を見ながら、
      今、こうしてブログを書いているのだ。

      次に東京に行くのはいつのことだろう。
      いや、
      今後、そもそも東京にいくことがあるのだろうか。
      と、思いながら・・・・



 


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