日本百名山 57、笠ケ岳(2898m)
「笠ケ岳」と名の付く主な山を拾うと、
長野県志賀高原、岩手県盛岡市、群馬県尾瀬、、群馬県谷川、山口県下関市と・・・
その数は多い。
多分、山の姿が笠の形をしているからなのでしょう。
そして、深田久弥の『日本百名山』にはこう記してあります。
「それらの多くの笠ヶ岳の筆頭に挙げられるのは、北アルプスの笠ヶ岳である。
そしてこの山ほどその名に忠実なものはない。
どこから望んでも笠の形を崩さない。」
それが下の姿(カシバード)です。
設定: カメラ:PRO、レンズ:35mm、風景:雪の季節、高さ強調1.5倍。
「双六からは気持ちのいい静かな道で、深い谷を距てた向こう側には、
槍から穂高に向かう三千米の山なみが、大自然の壁を作っていた。
これだけ大規模な壁は日本には例があるまい。
その荒々しい岩襖に引きかえ、
反対側は、丸みを持った大まかな緑の斜面が、ゆったりと双六谷に落ちていた。」
勝手に双六小屋から辿ってみました。
「若い猟師が村人の迷信をあざ笑って、こっそり案内してくれたのであった。
ウエストンは素朴な日本の山村を愛したが、
麓の浦田の人たちは、笠ヶ岳の絶壁や渓谷には魔力を持った山の精が住んでいると信じていた。
そしてよその人を神聖な山に案内すると、怖ろしい嵐が村を襲うと信じていたのである。
明治二十年代の奥深い村は、大ていそんな状態であったのだろう。」
(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用)
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