地形図で見る 富士見山断層崖とバットランド地形
富士山の西隣、身延町にある富士見山を眺めてみました。
ここは、諏訪湖から続くフォッサマグナ線上にある急崖です。
1/20万地勢図と1/2.5万地形図を見ると
「富士火山の東側の約1000mの急崖は、フォッサマグナに沿って発達する断層崖として知られている。
山麓の礫層の部分には崩壊が多く、バットランド地形を示す。」とあります。(武揚堂発行「地形図の手引き」より)
1/2.5万地形図の断面図をみると
東に向かう礫層の急崖が見られます。
地形図上には「がけ(岩)」記号が多く見られます。
ここで云うバッドランド地形とは、そうした急崖に多く散在する「がけ(岩)」の状態を言います。
なんということはない、バットランドとは Bat Land (悪地)の英訳ですか。
雨水による浸食が激しく、深い谷が削られ、降り終ると急に水は引き、涸れ谷になります。
従って、土壌も少なく植生の乏しい荒れ地になります。
ハイキング道には向きませんね。
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