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地形図で見る 富士見山断層崖とバットランド地形

2013-05-25 | 読書

地形図で見る 富士見山断層崖とバットランド地形

 

富士山の西隣、身延町にある富士見山を眺めてみました。

ここは、諏訪湖から続くフォッサマグナ線上にある急崖です。

 

1/20万地勢図と12.5万地形図を見ると

 

 

「富士火山の東側の約1000mの急崖は、フォッサマグナに沿って発達する断層崖として知られている。

山麓の礫層の部分には崩壊が多く、バットランド地形を示す。」とあります。(武揚堂発行「地形図の手引き」より)

 

12.5万地形図の断面図をみると

東に向かう礫層の急崖が見られます。

地形図上には「がけ(岩)」記号が多く見られます。

ここで云うバッドランド地形とは、そうした急崖に多く散在する「がけ(岩)」の状態を言います。
なんということはない、バットランドとは Bat Land (悪地)の英訳ですか。

雨水による浸食が激しく、深い谷が削られ、降り終ると急に水は引き、涸れ谷になります。
従って、土壌も少なく植生の乏しい荒れ地になります。

ハイキング道には向きませんね。


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