鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

不思議な風景!  澤田八幡神社の境内

2021-02-21 20:21:47 | 神社
今回は神社の境内を鉄道が通過する不思議な風景でっせ。

40年近く通勤で通っていたんですが気が付いたのは10年ぐらい前。

お隣で藤井寺市の沢田という地名にそんな場所がおますんや。

(澤田八幡神社の社標)


神職もいない地元でもあまり知られていない神社なんですよ。

祭神は近くにある応神天皇陵のお名前が誉田別尊(ほむたわけのみこと)

(境内を通過する 近畿日本鉄道の電車)


(澤田八幡神社の 鳥居の位置から撮影)


普通は鳥居を潜ってその先から拝殿までは神社の境内ですわな。

その境内を近畿日本鉄道が通過するんで不思議でっしゃろ。

(澤田八幡神社の境内から 鳥居を撮影)


(近畿日本鉄道 藤井寺第7号踏切)


踏切を渡って境内の広場を抜けると拝殿になってますんや。

江戸時代に沢田村の鎮守様として創建されたようですわ。

(澤田八幡神社の 拝殿)


(澤田八幡神社の境内を 近鉄電車が通過)


何で澤田八幡神社の境内を避けて鉄道が施設できなかったのか?

実は明治時代から大正時代にかけて南河内の事情がおましたんですわ。

(近鉄・道明寺駅付近の Google Map)


地図の向かって右サイド中央に道明寺駅がおますやろ。

ここから現在は枝線となってしまった近鉄・道明寺線が右上へ
JR柏原駅で現在は連絡できるようになってますんや。

そもそも近鉄・道明寺線は1898年(明治31年)河陽鉄道が
柏原駅から道明寺駅を経由して我が町の古市駅から南下して
富田林駅までの貨物輸送と旅客輸送を狙って開業したんだって。

ところが資金難で倒産し「河南鉄道」が経営を引き継ぎ後に
大阪鉄道(大鉄と呼びました)と社名を変えたんですわ。

(近畿日本鉄道・道明寺線 大和川橋梁)


橋梁部分は明治の時代のままで近鉄では最古の鉄橋だとのこと。

橋脚の部分だけはコンクリートで補強されているようでんな。

(近畿日本鉄道 最古の大和川橋梁)


日本最大の営業路線を持つ近畿日本鉄道ですが戦前戦後の統合で
大きくなりましたが、一番古いのは現在の近鉄・道明寺線になりまぁ。

元々はJR柏原駅で当時の大阪鉄道(後に国鉄)と線路幅も併せて
大阪市内への延伸と国鉄との連携を考えていたようでんな。

でも大阪鉄道は国有化されて河南鉄道は方針を変更することに。

この大阪鉄道は後の大鉄(大阪鉄道)とは別の会社ですのでね。

道明寺駅から90度左へカーブさせて大阪市内へ向かうことに。

(近鉄・道明寺駅付近の Google Map)


道明寺駅の左手には道明寺天満宮が地図の上部には国府遺跡と
允恭天皇陵がおまして大きく左へカーブするしかなかったとか。

(允恭天皇陵)(世界文化遺産に指定)




その先には大きな仲津姫皇后陵や応神天皇陵が存在しているので
澤田八幡神社の境内を横切って藤井寺方向へ向かうことに。

(仲津姫皇后陵)(世界文化遺産に指定)




八幡神社の北側には沢田の集落と大阪府道が出来ていたので
沢田集落の了解を得て神社の境内を通過することに成ったとか。

(近鉄・道明寺駅のホーム)


画像の右側が近鉄の道明寺線で左側が本線の南大阪線でっせ。

次の画像で本線が左へ大きくカーブしているのがわかりまっしゃろ。

(近鉄・道明寺駅手前の 急カーブ)




近畿日本鉄道・南大阪線ではこの急カーブが最大のカーブだとの事。

特急列車もここは45kmに速度を落として通過して行きまっせ。

(反対側の 道明寺駅へ向かう方向から撮影)


藤井寺には西國第五番の札所で「葛井寺=ふじいでら」がおますんで
参拝客を考えて藤井寺駅には立ち寄る必要があったようでんな。

(西國第五番札所 葛井寺=ふじいでら)


(西國第五番札所 葛井寺=ふじいでら 山門)


(西國第五番札所 葛井寺=ふじいでら 本堂)


大阪鉄道(大鉄)に名前が変わっていましたが1923年(大正12年)
現在の阿部野橋駅~道明寺駅間が電車で運行が完成したそうですわ。

この大阪鉄道(大鉄)も古市駅から橿原神宮駅までの延伸に成功するも
資金難で大阪電気軌道に吸収され現在の近畿日本鉄道になりますんや。

元々が「河南鉄道」の1067mmの狭軌でスタートした関係で
現在も近畿日本鉄道・南大阪線や長野線に吉野線は全て狭軌の線路で
近畿日本鉄道の本線が1435mmの標準軌道とは異なってますんや。

澤田八幡神社の境内を通過するような鉄道は鉄ちゃん爺やの記憶では
大阪府内には、ここだけの珍風景だと思いまんねん。

日本全国では存在するのかも知れまへんが調べることは不可能かも?

本日はこれでお仕舞い ほな!  さいなら~♪









 

コメント (12)
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